こんばんは。
久しぶりのブログです。
先日購入したエクスプローラー36mmは、
そのサイズ感とシンプルなデザインの良さから、仕事用の時計として愛用しています。
また、地元のセイコーサロンに7月納品予定の新生キングセイコー(SDKS001)37mmも予約しているし、
しばらく時計はいいかなと思っていましたが、とても良い時計を見つけたので、思わず2本購入してしまいました。
セイコーのドレスウオッチ
SACM171とSACM150の2本です。
この時計は年差±10秒の高性能クオーツ
(8J41)を搭載したmade in Japan の
日本人のための時計です。
【仕様】
キャリバー 8J41
精度 年差±10秒(日差-0.027秒~+0.027秒)
ケースサイズ 厚さ: 5.3 ㎜ 横: 33.5㎜ 縦: 38.9㎜
重さ 26.0g
防水 日常生活用防水
風貌 サファイアガラス
バンド材質 サイドワニ
1 ケースサイズについて
この時計(ドルチェ)は、
ケース厚5.3mmケース径33.5mm であり、
純日本人の体格にジャストフィットします。
現行エクスプローラーのケース厚11.5mm
と比較すると、2本合わせても、
このDOLCE(ドルチェ)のほうが薄いです。
6159-7000復刻版(SBEX007)と比較するとハート様とカレークックぐらいの差があります。
私が購入したSACM171と150はクオーツですが、
私もいつかは購入したい雲上の
カラトラバ6119Gが手巻きながらに
ケース厚8.08mmであることは驚異的だと思います。
ケース径33.5mmについては、
数値だけだと小さな感じもしますが、
実際にはベゼルが細く、
文字盤はそこそこのサイズなので、
見栄えはエクワン36mmとそんなに変わりません。
2 精度について
SACM171と150が搭載する8J系ムーブは、
精度が極めて良いのも大きな特徴です。
現行GSは9F系ムーブが搭載されていますが、
かつてはこの8J系ムーブが搭載されていたこともあり、
精度だけで言えば互角です(年差±10秒)。
※ 一般的なクオーツは月差±15秒〜20秒(年差±180秒〜240秒)
※ 私のエクワン36mmは日差+2秒(年差+720秒)
しかしながら、精度だけを求めるのなら
電波時計に軍配が上がりますが、
電波時計は電波の受信が出来ないところだと
普通のクオーツ並みの精度となってしまいます。
ロシアや中国、南北朝鮮等が放っているであろう違法電波によって無力化されることを勘案すれば、常にほぼ正確な時刻を表示し続ける8J系ムーブは最高水準の精度であると言えます。
9F系と8J系の違いはトルクの大きさにあります。
9F系は通常のクオーツの2倍~3倍のトルクがあるので、
機械式と遜色ない太くて長い針をぶん回すことができます。
私が購入したSACM171、150もGSほどではないですが、
そこそこ太い剣菱の針なので、
8J系でもある程度のトルクはあるようです。
3 文字盤について
今回購入したSACM171は和紙のような
SACM150は和紙に金箔をまぶしたような
趣のある文字盤を採用しています。
どちらの文字盤も好きですが、
DOLCEのレターは無い方が美しいような気もします。
SACM171の前々モデルであるSACM151(白文字盤)はDOLCEレターがなかったので、今後ヤフオク等で気長に探してみたいと思います。
4 価格について
この美しいSACM171とSACM150の
定価は55,000円(税込)です。
品の良さと性能からすると安いと思います。
しかも実際には3割引程度で売っているし、
ポイント還元を加味すればもっとお値打ちです。
参考までに、私が実際に購入した価格は、
SACM171で実質24,950円(実質54.64%引き)
SACM150で実質23,861円(実質56.62%引き)
でした。
この価格は、セイコーの最後の良心
と言っても過言ではありません。
数年前にセイコーの良心と言われた
メカニカル(SARB033)やアルピニスト(SARB017)、
そしてブラックボーイ(SKX007J1)やオレンジモンスター(SKX781KC)
などは、絶版となった今では中古でも高騰しています。
この美しいSACM171とSACM150も
おそらく近い将来、絶版または定価値上げ
となるのは必至です。
そもそも8J系ムーブ自体が、
9F系と併存していることから、
9F系の付加価値向上のために犠牲となって
消されてしまうかもしれません。
手に入れるなら、安く買える今しかない
と強く申し上げます。
時計愛好家の皆様は機械式であってこそ、
というマインドがあるかもしれません。
でも考えてみてください。
今お乗りのクルマはMT(マニュアルトランスミッション)ですか?
いつからかオートマ(AT、CVT、DAT等)に乗っていませんか?
そうです。
MTもオートマもそれぞれの良さがあります。
しかしながら、MTでもオートマでもガソリン車は2030年には世界中で新車で購入できなくなります。
あの時代はよかったなぁと懐古的になることでしょう。
腕時計も他人事ではありません。
クオーツの良さを忘れて食わず嫌いになっていませんか?
腕時計がなくても幸せな生活を送れる現在においても、時計市場がにぎわっているように見えますが、ひょっとしたら今が高級時計の最盛期なのかもしれません。
盛者必衰、栄枯盛衰です。
腕時計産業が斜陽化する前に1本逝ってみてはいかがでしょうか。
5 最後に(昭和レトロ感について)
懐かしい腕時計バンド用カレンダーも
併せて購入してみました。
デイト付きの時計ではなく、
ノンデイトの時計にステンレス板のカレンダーを装着すると、
今となってはなかなか趣があるような気がします。
アップルウォッチをしている普通の人たちからは、
陰で貧乏人とdisられるかもしれないですが(^^;)