前回は予定していた内容を書ききれずに終わってしまい大変申し訳ありませんでした。
なので今回は前回書ききれなかったオーバーテイクについて書きたいと思います。
オーバーテイクとは簡単に言えば後ろを走っている車が前の車を追い越すことを言います。
しかしこれにはピット作業中やバックマーカーを抜くのは含まれません。
とはいえ
オーバーテイクはレース最大の見所ともいえます。何週も続くバトルの末に、また時には驚くほどあっさりと、それは起こります。
前回レギュレーションとこのオーバーテイクのことを同時に書こうとしたのは、レギュレーション変更にはこのオーバーテイクが少なからず関係しているからです。
たとえば、KERSの復活や可変リアウイングの導入は少しでもレース中のオーバーテイクの回数を増やそうとした試みともいえます。
2010年もオーバーテイクのしやすさを狙い可変フロントウイングが導入されましたがこれにはあまり効果はなくシーズン中は話題にもあまり上がりませんでした。
しかし今回の可変リアウイングはダウンフォースを発生させる大きな要因の一つであるリアウイングをダイレクトに可動させるので昨年のFダクトよりも大きな効果があると思われます。
しかしFダクトにもかなりの効果はあり、昨年のイタリアGPでF1カレンダー中最速のサーキットと言われる、モンツァにおいてマクラーレンのジェイソン・バトンは他のチームに比べかなりリアウイングを立てての参戦でしたが、リアウイングを寝かせたフェラーリと互角な勝負を繰り広げました。このことからFダクトにはかなりの効果があることがわかります。しかしFダクトはオーバーテイクをするためのものではなく、直線スピードを伸ばすためのものであり、可変リアウイングのような複雑な使用規定のルールもありません。
しかしこの可変リアウイングの導入によってオーバーテイク回数の増加は確実です。
今までは、あと少しの踏み切りが足りず、抜けないなどじれったく思えることも多々ありましたが、今年からはこのリアウイングがそんなときに役立つのではと思います。
オーバーテイクの回数を増やす試みとしては最近、レース終盤にコースに設置したスプリンクラーから放水し、人工的にウェット状態を作りだそうなんてアイディアも出てきました。これは見ている人にしてみたら、とてもたのしいと思いますが、ドライバーやチームにしてみたらなんて余計なことを・・・という感じです
オーバーテイクの数が増えればレースの面白さは増すかもしれません。しかしそれはドライバー自身が作り出すオーバーテイクであり、外部やその他のシステムによって作り出せるものならばその価値は半減してしまうのではないでしょうか。
今年はそんなところにも注目です。

