これはここで書いていいのか迷ったが、
ありのままの日常を伝えるのが趣旨なんで、
あえて書こうと思う

1人暮らしをしてるうえで、
めったに起きないであろうことが起きた
隣人の死である

それはたまに触れる生活保護のほうではなく、
もう片方の男である

俺の部屋は最上階の3階で、
3部屋あるうちの真ん中なんだが、
その片方で事件は起きた

時刻は16時頃である
俺は前日実家に帰っていて、
15時頃に部屋に戻ってきた

その日は仕事が休みだったんで、
テレビを見ながらダラダラと過ごしていた

すると隣に人が訪ねてきた
会話から若い男の2人組のようである
そこの住人も若い奴で姿だけは何度か見ていた

そしてインターホンを何度か押したが応答がない
それでも帰らずドアをガンガン叩き始めた
俺はうるせえな早く帰れよと思いつつ聞いていた
聞いていたというか声が聞こえるのである

デカい声で喋ってるから、
ある程度の状況は分かるわけだ
ということで会話から判断した状況を伝える

恐らく何度も電話したが出ないので、
心配して訪ねてきたと思われる

するとそのうちの1人が信じられない行動に出た
何と屋根に上って部屋の中を確認したのである

柱を伝って上がれる構造にはなってるんで、
屋根まで上がってうつ伏せに張り付いて、
ギリギリまで手を下に伸ばして、
スマホで撮影したようである

万が一落ちたら3階とは言え危険な行為だが、
何としても中を確認したかったのだろう

そして確認したら足が写っていたようである
つまり中にいることは確認できたわけだ

ちなみにこのマンションは県道沿いにあり、
そこそこの人の流れと交通量がある
もしその行為を見た人がいたら驚いたのではないか
下手したら通報案件である

それはともかく中にいるが一向に応答がない
かといって中には入れない

そこで管理会社に電話して話し合った結果、
救急車を呼ぶことになったようである

中にいるのに出てこないわけだから、
何かあったのではないかということだろう

ちなみにそこまで話が行くと、
さすがに玄関に行ってドア越しに会話を聞いていた

しばらくして救急車が到着してドアを開けた
救急隊員はカギが無くても、
開ける技術を持ってるようである

そして中に入りしばらくして出てきて、
死んでると言った

そしてすぐにサイレンを鳴らしてパトカーも来た
そして現場検証が始まった

玄関にはカギが掛かってたんで、
事件だとすると窓からの侵入だが、
このマンションにはバルコニーがなく出窓だけだ

しかもその出窓は全開にしても、
人が入れるスペースはない
つまり事件性はないということになる

そして鑑識とかの話を色々聞いてると、
首に紐のようなものが巻かれてて、
首吊りのような状態だったようである

あくまで推測だが酔っ払って首に紐を掛けて、
どこかに吊るされて亡くなったようだ

なぜかというとそいつはビールが好きで、
夜中に酔ってデカい声を出して、
正直迷惑に感じていた

ゴミの日には大量のビールの缶が出されてて、
本当に酒癖は悪かった
友人も酔っ払うと酷くなると警察に証言していた

故に恐らく酔っぱらってという感じだろう
ただ自殺ではなく酔った挙句に、
意に反して亡くなったということだと思われる
友人の話だと20代だったようだ

そして現場検証の結果事件性なしと判断された
しかし確認のためかそこにいた刑事が、
俺の部屋のインターホンを鳴らした

だが俺は瞬間的に居留守を選択した
名前とか聞かれるのが嫌だったからである

結構粘って押してきたが、
幸い時間的に電気は点けてないんで、
留守でもおかしくないわけだ

そこで諦めて今度は隣の生活保護の部屋に行った
そいつはすぐに出てきて説明を聞いていた
どうやらそいつも俺と同様に一連の話を、
聞いていたようで気の毒になどと言っていた

そして身分証の提示を求めらていた
俺はこれが嫌だったわけである

そして結局帰ったのは22時過ぎで、
6時間ぐらいいたことになる
最後まで残っていたのは鑑識だった

その間俺はずっと電気も点けず飯も食わず、
息を殺してじっとしていた
これは後日また来そうだなと思ったが来なかった

これがこの日の一連の流れである
俺はその瞬間実家にいて部屋にいなかったが、
もしいたら物音や声で何かを感じていたはずだ

実はこの日のちょっと前の深夜3時頃に、
酔っ払って過去最大級の叫び声が聞こえて、
さすがに何か対処しないとダメかなと思っていた
その流れで酔いがエスカレートしたのだろうか

だから隊員の死亡報告を聞いた時は、
不謹慎だがちょっとホッとしたのも事実である

しかし日が経つに連れやっぱり悲しくなってきた
面識なしとはいえ20代は早いだろう

もちろん形は違うだろうが俺もそうなるんで、
悲しめる立場じゃないんだが、
何とも言えない微妙な出来事だった

これが会話を聞いただけの想像部分がかなりあるが、
この日起きた事の一部始終である

たまにニュースでマンションでの死を聞くが、
その後の流れが大体分かった次第である

いくら話したこともない他人とはいえ、
あまり気分がいいもんではないなという感想である