僕は愛そのものだった

いつも平気だった、

あの人と居ると

と言うか僕がしっかりしないと

って言うか僕は平気だった


きっともうそろそろなんだなって

僕は内臓を感じながら

心臓を感じながら

知っていた

だからあなたの事をずっと愛した

愛して愛して愛して愛した

ずっとそばに居て

付き纏って

そしたらあなたが笑ってくれるから

あなたはいつも何か画面に齧り付いて調べたり

何か考えてる

ひたすらノートに何か書いていたり

ずっと編み物をしていたり

気まぐれに素敵な格好をし出して

出て行くと長い間帰らないから

僕あなたが綺麗な服を着出すと分かる

いつもより素敵な服を着出すと分かる

いつもより鏡の前で丁寧に支度し出すと分かる

でも帰って来るとあなたはニコニコして優しい

んーん、デートとかじゃないのは知ってるうけど

あなたはさー

何かどっか素敵なところに行ってたんだろー

またー

おーかいものー?

おーさんぽー?

はあ〜またリユース店?

え、またホームセンター?

まーたダイソー?

何してるのそこで

見てるだけ

は?自転車で走っただけ、とか?

汗かいた汗かいたって言ってニコニコ

とか!

ん、今日は、

神社に行ってきたのかあ、って時も


だから僕は

一緒に居られる時は

愛して愛して愛して愛したんだ

そばに居て、あなたの側で目を細める

柔らかい毛布や

タオルケットの上で一緒に寝る

時々ね、

潜り込んだり

遠い遠い昔の温もりを思い出したからだろうか


僕には愛しかなかった

僕の心臓は

ずっと愛で燃えていた

肥大した筋肉に囲まれた心臓は

全身全霊で愛に燃えていた