こんにちは、こんばんは、お久しぶりです。
ブログを書こうとして幾星霜(半年くらい........?)が過ぎたと思われます。
未だに怒涛の渦中の中にいるのですが、少しくらいは息抜きが必要です。
さて私の息抜きといえば、ご存知の通り、映画鑑賞や読書。
映画鑑賞を本格的な趣味と言える様になったのは、高校生くらいからでしょうか?
それまでは、履歴書の趣味の欄に、とりあえず映画鑑賞と書いてしまう部類の人間
だったと思います。読書もまたしかり、もちろん本を読むことは、小さい頃から好きでした。正直なところめんどくさいと思ったりもしてしまいますが。
ここからが本題になります。私の読書道なんて呼べるものはありませんが、
どう呼べばいいかわからないので読書道と呼ばせて頂きます。今もいろいろと
拗らせてはいますが、昔はもっとめんどくさかった。いかんせん知ったかぶりを
しがちな人種ということも有り、拗らせていました。ほんとお恥ずかしい。
両親に恵まれ、活字恐怖症にはならずに、無事今まで過ごすことができました。
勉強の方は.........ですが。
私の一番鮮烈に覚えている記憶として、小学生の頃だったでしょうか?
友人をお家に招いた時に「じょん(当時のあだ名)の家は図書館みたいやな」
と言われたことでした。決して、そこまで本に埋もれているわけではないのですが、
友人宅と比較すると、私の家には、雑誌・小説、はたまた学術書といった本まで
多種多様に揃っています。割と本に囲まれて生活している人が少ないことは、
私の中でカルチャーショックでした。幸せものです。
本に関われるもう一つ大きなカルチャーショックといえば、あの有名な
シートン動物記を知らない友人が多いことです。中にはファーブルさんも
ご存じない猛者までも、図書館に通ってほしいです。
こんな私ですが、本格的に本を嗜むと言えるようになったのは社会人になって
からです。京都・大阪間を1時間かけ毎朝通勤しないといけなくなってからです。
この通勤時間を寝て過ごすことは非常にもったいない、はたまたゲームをするのも
もったいないと感じたことがきっかけです。
今では月に4〜5冊の本を定期的に買うほどに成長しました。それでも世間の読書家様
からするとまだまだですが。高校生の頃は、小説なんて読むより学術書を読む方が
自分の肥やしになるなんて粋がってた時もありました。
それでも社会人になっても手に取らないジャンルがありました。
そうです、エッセイやビジネス書といったジャンルです。特にエッセイに関して、
小馬鹿にしていたところがあります。「ふっ、所詮しょうもないコラム集だろ?
モノ好きなOLが読む簡単な高尚な文学ではなく、砕けた文章だろ?」と。
大馬鹿野郎です。当時の私のほっぺを引っ叩いてやりたい。
そんな私が、エッセイを手にとったのは、あるおんな友達と本屋に行った時でした。
比較的、女性誌やゴシップが好きな私(エッセイを読まなかった理由と矛盾していますが)は趣味が違う彼女の読む本に興味津々でした。そんな折、彼女から一冊の本をオススメされました。
「女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。」
![]() |
女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。 (文春文庫)
648円
Amazon |
ご存知ない方のために、作詞家・ラジオパーソナリティ、コラムニストと多様な肩書を持つ自称未婚のプロを称する、ジェーン・スーさんのエッセイになります。ちなみに彼女は日本人です。
このエッセイのキャッチーなタイトルに私は、打ちのめされました。
おもしろそう!!!
結局、お値段的な理由から一冊は、違うエッセイにしましたが、大事なことは彼女がいなければ、私はエッセイを読むことはなかったですし、ジェーン・スーにも出会うことはなかったということです。ちなみに一冊目に手にとった本は、「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」でした。
![]() |
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)
Amazon |
そんな今、やっと「女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。」を読み終わりそうです。彼女のエッセイを読めば読むほど、私自身もエッセイを、コラムを書いてみたいと強く思うようになっていきました。
理由?だっておもしろいし、なにより共感できるトピックがたくさんあるからです。
ジェーン・スー、男版(否おね........やめときましょう。)が書けそうだと思ったからです。
ジェーン・スーさんのエッセイは、なかなか男性が手にとりやすいタイトルは
正直、ないと思います。それでも読んでみれば、割と男性が読んでも、「うっ、胸が......」がといいたトピックが出てきます。
例えば、「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」に「とあるゲームの攻略法」という章があります。この章は、仕事における「男性社会」で女性の働き方を書いたものになります。
男性からすると「ああ、いつものやつね」と思う人がいるかも知れません。しかし、確かに女性目線で書いてはありますが、男性の心理もズバリ言い当てられているのです。
少なくとも私はそうでした。また働く女たちのこともズバリきつく書いています。
胸が痛いわ〜と思ったり、だよね〜と共感を誘ったり、彼女の文章?いな経験には
脱帽です。
彼女は、友人から「ゲームを有利に勧められるのは、ルールを熟知している人だ」と助言を受けます。男は得てして、女性を見下しがちです。違うとは言い切れないはずです。
女性の管理職の割合を見れば一目瞭然のはずです。
しかし男性に女性を見下せない部分がたくさんあります。釣りバカ日誌の浜ちゃんは世に知れた窓際社員ですが、ただ彼は、割と切れ者です。だって釣り友が、自社の社長ですよ?
世の窓際社員の皆さん(私も含めてて)、彼を仲間だと言えますか?
ちょっと違うが妥当な返答でしょう。あんなに社内で好き勝手したり、部長をからかったりできません。
結局死んだ魚の目をしながら、時計の針が定時をすぎるまで待つ。また仕事ができないのも会社や上司のせいにする。ここは僕の本当の居場所じゃないからだなんて居酒屋でビールを飲みながら思ったことありません???
ここまでは書かれていませんが、似たようなことが読み取れます。そう男性のことも
よく理解していらっしゃるのです。
ただそんな男性を決して悪くはかいてありません。女ばかり、大変だなんて言ってるけど、男性諸君もだいへんなんだな〜と締めくくられています。
とにかく彼女のエッセイの私が好きなところは、世間と自分のギャップに戸惑いながらも、結局は、明日からもそれに合わせて生きていかないといけないよね、でも難しいけどね.....」といったなんだかんだ明日も頑張って生きていこうっという締めくくりで終る、少しだけ明日も頑張ろうっという勇気を貰える文章だというところです。
基本的には、御一人様の女性たち頑張っていこうぜといった内容だけど、個人的にはちょっと女性を下に見てる男性諸君に読んでほしいなと思います。
むしろ男性よりも女性って大変だしめんどくさい世界で生きてるってことを知れるいい機会だと思います。
viva めんどくさい!!!
エッセイの面白さを教えてくれたおんな友達に感謝!感謝!です。
僕も明日から一歩一歩、大地踏みしめて生きていかなきゃ。
かっこいい男になりたいからね。
それでは次回までアデュー。

