DAY2、天候はDAY1と似たようなものですが、風が収まってコンディション的には良くなりました。
データの吟味には、良いスタートとなります。
KOBのエンジンも2レース目のエンジンに換装され、DAY1のスカスカ・エンジンよりは元気になってくれているはずです。
KOB、P3もセッティングの方向性を見誤らないように、順位はひとまず置いておいて、短い3RUNのみと決めて、Qualifyに向けたファイン・チューニングに徹しました。
順位こそ、P1、P2とさして変わらないP15でしたが、C31は段々ウィンドウに入ってきたようで、というよりは「最終版パッケージの戦闘力の窓枠」が見えたという感じで、P3の走行の結果、方向性は定まりました。
ただし、現在のパッケージでは限界能力が出せず、新たにコンポーネントをデザインすると、さらに最大効率を発揮して良い方向になる・・・と、いうところまで来て、とりあえずはここまで、ということに。
Qualifyに向けては、足りない部分はセッティング的にアジャストできるだけアジャストして、後は「運転手になんとかしてもらう」という状況となりました。
そして、Qualifyに入ってQ1の1RUN目のプライムタイヤ、2RUN目のオプションタイヤでアジャストを確認してコンディションにC31を合わせて来たKOBは、Q2の1RUN目にQ1の2RUN目に使用した中古タイヤを使用して38秒594というタイムをたたき出し「何とかして」来ました。
Q1からQ2の間に路面温度と風が安定してくれていたのも良かったですね。
ところが、新品のオプション・タイヤでアタックに出て、セクター1を自己ベストで通過した際に、T16でイエロー区間が発生となり、セクター2は若干ペースを落としながらも自己ベスト、そしてT16のセクター3はペースを落としてタイムアップが果たせず、Q2を通過することができませんでした。
鈴鹿の予選の時とは違って、このセクター3のT16イエロー区間、低速の右左コーナーが連続する場所で、もともとKERSもDRSも使用しない場所であるため、アクセルを緩める以外に「減速」のエビデンスを作ることができない場所でした。
データ的には、ロスした時間は0.5~0.7秒あり、おそらくはQ3進出は安全圏だったであろうだけに、惜しい結果となりました。
ただ、鈴鹿と違って、ティルケは「難しい」と予測していただけに、この予選の内容は残りのレースを考えると心強いものとなりました。
結果だけを見ていれば「そんな訳ないでしょ!」と、思われるかも知れませんが、タイヤの摩耗をを抑えつつ、こうした予選パフォーマンスも出せるようになったことで、一旦Q3に進んで予選7~8番手に到達できれば、戦略によっては、上位フィニッシュが伺える状況も可能・・・と、いう感触だったのです。
もっとも、今回の予選結果のP13であっても、スタート時のタイヤ選択の自由と、新品タイヤの残存数を考えれば、オプションタイヤとプライムタイヤのラップタイムの差があまり開いていないことと相まって、悪いポジションではありません。
Sauberのお家芸の「逆タイヤ・シークエンス」で、行けば良いということになります。
(まだ、決まったわけではありませんが、状況的にそうなります!)
まずは、打倒メルセデスを目指して、ポイント圏内フィニッシュを狙いましょう!
上位陣の顔ぶれは、シンガポールからのアップデートが効きに効いているRedBullの2台。
これは、もう盤石ですね・・・。
これに、Ferrariが追いついてきていますが、これはむしろタイヤの使い方の巧さかな・・・と、いう感じです。
Mclarenは、1発の速さもロングランの速さもRedBull並では無さそうです。
エキゾーストを一新したLotusがこれに続いていますが、MclarenとLotusは同程度かな・・・と。
ここの争いに、加わることが出来れば良かったのですが。
黄旗は、黄旗です・・・。
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※レポート内のドライバー略称は以下の通りです。
KOB=小林可夢偉