【可夢偉レポート】日本GP DAY2(P3&Qualify) | GOODSMILE RACING 広報ブログ

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(キリッ)(キリッ)(キリッ)(キリッ)!!!

KOB、やってくれました。


Q3でのアタック、これ以上は無いスーパー・ラップでした。
ただ、P4ではありますが・・・これが現在のSauberC31新型パッケージの限界でしょうか。

とにかく、空力のウィンドウが狭い・・・。

けど、ウィンドウに入れたら滅法速い!

最終アタック中に、RAIのスピンで黄旗区間(スプーン)に遭遇して、直後通過となるKOBは、ペナルティを避けるため、その区間でDRSとKERSを使用て自己ベストを更新しない処置をとったため、0.3~0.4秒は伸び代を妥協しましたが、それがあったとしても、ギリギリMcLarenのBUTに並ぶか並ばないかのペースです。
RedBullは、もはやここ鈴鹿では別次元の速さですね。残念ながら現状のSauberC31では、届きません。

路面がスムーズになればなるほど、アドリアン(ニューウェイ)のマシンは速くなります・・・。
とはいえ、前戦シンガポールGPの予選では、Q1通過さえ危うかったことを考えれば、再度トップチームに肉薄する大健闘だと思います。


それに、BUTはシンガポールGP終了後に発覚したギアボックスのトラブルで、ギアボックス交換を余儀なくされているので、5グリッド降格のペナルティを受けます。

つまり、KOBのグリッドはG3 。
スタート・ダッシュに有利なクリーン・サイドです。

そして、もちろん、MSCは後方・・・・。
本レポートで公約してしまった手前、ホッとしている次第です。


DAY1で回収したデータを吟味した結果、もっとも効率の良い空力セッティングは見つかったことは見つかったのですが、これが実に難儀なもので、結論として、かなりのドライバーの「テク」を必要とするモノでした。

具体的には、ここでは明かせないのですが、ドライバーがその部分を気にして走る限り、C31はトップチーム並みのスピードを発揮します。
もちろん、状況は、他チームのマシンでも似たようなものなのでしょう。
DAY2になっても、コース・オフする車両や、コントロールに失敗してタイムを落とすドライバーは後を絶ちませんでした。
もちろん、RAIのスピンも、その状況の中のひとつと推測されます。
ただ、Lotusは「ウィンドウ」に入れるアプローチがSauberと違うようで、そこがコントロールの難しさ(RAI程の名手をもってしても)に繋がったようです。
その種の難しさは、レースではさらに難しくなる方向のものなので、この時点でSauberがLotusに対して劣勢になることはなさそう・・・と、いう状況も見て取れます。

ただ、FerrariのALOだけは、黄旗区間の影響をモロに受けているので、実際にはKOBのスピードを上回っていたであろうことが推測されます。
なので、KOBの速さは、現実的にはP5あたり・・・と、いうのが地に足を付けた現実的な解釈というところでしょう。

無論、BUTのペナルティによるG3への昇格は、喜ばしいの一言です。
レースを前提として、本来は絶対的なスピードの追究作業の結果である予選において、いかなる側面的な状況が作用しても、他車に先んじるというは、時としてエンジニアリング的なスピードの追究よりも重要な局面を生み出す結果をもたらします。
特に、KOBのように、表彰台を狙える位置まで来ていて、なかなか表彰台に手が届いていない状況においては、なおさらです。

惜しむらくは、Q1の固い方のプライムタイヤのアタック中にトラフィックに遭遇して、達成可能タイムより0.6秒程遅かったので、Q1通過を確実なものとするために、オプションタイヤによる再アタックを行わざるを得ず、残りのQ2とQ3、そしてレースでの使用を見越した状況下では温存しておきたいオプションを1セットを先に(局面的に)に使わざるを得なかった事でしょう。

もっとも、これはQ3進出、しかも上位の予選グリッド獲得を狙った結果ですし、P3においてクラッシュを喫してギアボックスを交換することになり、すでに5グリッド降格が決定していたHULがタイヤ温存のためにアタックを行わなかった以外は、全員同じ条件ですから、これ以上は無いという結果と言えるでしょう。
(もっとも、Q2不通過で、未使用タイヤが残っていながら、グリッドが繰り上がる事で、MAS、DIR、そしてMALらが有利に上位進出が狙える状況となりましたが。)

他方、Q1からQ2にかけて路面温度が下がり始め、ここで1ステップ程、セッティングの対応が必要でしたが、KOBはQ1の2度目のアタックで、このコンディション変化にうまく合わせられたため、Q2の1発目の中古オプションでのアタックでセッティングの方向性に迷いが無くなった・・・と、いう見方も出来ます。
そして、Q2からQ3に掛けては路面温度の低下は、Q1からQ2にかけてほど大きくはなかったので、なおさらイイ方向に自信を持って臨めたと考えても良いでしょう。

いずれにしても、悲願の表彰台に向けて、ベルギーGPではうまく行きませんでしたが、もう一度チャンスをモノにしました。

ベルギーGPでの失敗:スタート・システムの制御、を踏まえて、この部分を克服できれば、素晴らしい事が待っているかもしれません。

その素晴らしい事を達成するまで、残すはスタート1回と、1回?2回?3回?(プランは秘密とさせて下さい(笑))のピットストップのみ。

そうです。
あと、たったの53ラップ、307.471 Km。ノー・トラブルで、ノー・ミスで!

クラッチさん、どうかオーバー・ヒートしないで!
インパクト・レンチx4さん、ちゃんと廻ってね!
左フロントのホイール・ナットさん、ハブに噛み込まないで!
右側のロケットさん、フツーでいいから、フツーでね!あんたが速いの、みんな知ってるから!ちゃんと、勝負しましょ!

考え始めたらキリが無い!
う~む、このプレッシャーはなんだ??????
みなさん、スタートのその瞬間まで、一緒に悶々としましょう!!

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※レポート内のドライバー略称は以下の通りです。

KOB=小林可夢偉
BUT=ジェンソン・バトン
MSC=ミハエル・シューマッハ
RAI=キミ・ライコネン
ALO=フェルナンド・アロンソ
MAS=フェリペ・マッサ
DIR=ポール・ディ・レスタ
MAL=パストール・マルドナド


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