大峰山 今年もシーズン始まりました | 祈りの山旅

祈りの山旅

祈りを込めてお山に上がる「登拝」や
神社仏閣、聖地への参拝を通して変わる心の旅。

山伏の私が登拝、参拝の案内人を務める「祈りの山旅」の活動記録、
予定告知、日々の感想記です。

祈りの山旅 参拝の会 次回行事予定のお知らせ
(当会は会員制などではなく、どなた様でもご参加自由、入会金なども不要です)


60日に一度の己巳の日、弁財天さまの大縁日にあわせた天河弁財天さま参拝と天川村聖地巡りを行います!
今回は日帰り、一泊のどちらも可能な行程です。
一泊では澄んだ空気、星空など天川村を満喫、翌朝の天河弁財天さまの朝拝にも参列いたします↓
(残席1名さまとなりました!)


福井 若狭 水の聖地な寺社さまと、丹後 元伊勢 籠神社さま真名井神社さま、成相寺さま参拝をいたします、若狭 丹後 水巡りは5月25日(土)〜26日(日)に開催いたします!↓
(おかげさまで満席となりました!)


詳細、お申し込み方法などはリンク先のブログ記事をご参照くださいませ。

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令和元年度 大峯山寺戸開式に参加してきました。

深夜の式典の為、前日から大峰山 山上ヶ岳に入峰。










毎年5月3日午前3時から大峰山頂にある部屋にて、提灯の灯りの下で大峯山寺の鍵の受渡しの式典が行われ、その後参道を鍵を持った式衆が騎馬を組んで掛け声も高らかに練り歩きます。



そしていよいよ本堂の鍵が開けられ、実質的な大峰山の登拝シーズンが始まりました。



私は小柄な体格ゆえに、一生に一度あれば幸運ともいわれる騎馬上の鍵の持ち手に今回また選ばれました。

もう3度目です(笑)


さてさて、今年は新天皇の即位を記念して本尊 蔵王権現さまの特別ご開帳がされております。

修験道の開祖 役行者が1300年の昔、ここ大峯山頂にて感得し祈り出した蔵王権現さま。



蔵王は、「蔵」の王。

私の思う所では、蔵は分かりやすく言うと地球そのもの。

私達の生きているこの世、その全てが収まっているのが「蔵」、地球。

その蔵の王、という意味に私はとらえています。

この世界で起こる様々な出来事、我々人間が引き起こす過ち、生きとし生けるもの全ての罪業。

地球はどんなにひどいことが身の上で起こされようとも、その軸をブラさずに全ての命を育み成長させる為に回り続けています。

その強さ、優しさ、慈悲深さ。

険しいお姿は、目覚めようとしない私達を叱りながらも「まったく、お前達はしようがないなあ」と救い導いてくださる、まるで大いなる父親のよう。

そして蔵王権現さまの肌の青は地球の慈悲の色なのかもしれません。

私たちはそれに気づき、日々の自分の行いを見直し、地球に沿った、神仏の心に沿った生き方を実践していかなくては、と今回強く思いました。

そして山で修行する修験者、山伏は、自分自身が蔵王権現さま、または同体である不動明王さまと一つになれる様に山中での行に励まなくてはなりません。

何が起ころうともブレず受け止める、芯の強さと忍耐力、そして「ゆるす心」を養う行。


私といえば日々楽な方へと逃げたがり、すぐに腹を立ててしまう、本当に自我の虜の様な人間だという事をつくづく感じさせられました。


新たな時代、これからは平穏なことばかりではないと思われます。

大変な時にこそ、ブレない自分の「軸」をもって臨める様に、山中や日々の生活の中で鍛えていこうと思います。


男性限定にはなりますが、秋頃に戸閉式までに大峰山 山上ヶ岳登拝を企画する予定です。

女性の方にも参加いただける登拝行事としましては、天河弁財天社さまの奥宮がご鎮座の大峰山脈にある弥山を企画中です!