木村は乗務歴が7年あり、キウイエアライン以外に、ドイツのジャーマンエアーウェイズにも3年間在籍したことがある日本人男性クルーでした。歳は12歳上で今年40歳を迎える。
勝弘にとっては少し年の離れた兄貴のような存在であり、又、非常に頼りになるメンターの一人でもあった。

フライトアテンダントの世界では、よくある話ですが、少し大きめのフラットや一軒家を借りて、数人のフライトアテンダント同士でシェア(共同生活)をする事は珍しくありません。
理由は様々ですが、この仕事は乗務の為に長期間自宅を留守にする機会が多く、独り暮らしだと空き巣に入られる事が多いと言うのも一つの大きな理由になっています。
最近は直行便が増えたため、現地滞在日数が短くなりつつありますが、それでも会社によっては一度乗務に出ると10日から2週間程度、自宅に帰れない事もあります。

だから、Long Dutyから戻るとメールボックスがジャンクメールで一杯になっていたり、留守番電話のメッセージが4-5件入っていたり、Eメールの受信ボックにもたくさん読まれていないメッセージがあり、それらを手早く処理するのも国際線のキャビンクルーにとって必要な能力なんだと、木村が語っていた事を思い出しました。
木村にとっては、留守中の自宅管理やフラットのレントを分担してもらえるという意味で勝弘にいてもらうメリットは大きく、一方、勝弘にとってもそれは同じです。
一人で住むよりは便利な場所に安い料金で住める事と、これから始まるフライトアテンダント養成トレーニングで先輩乗務員が側にいてくれる事は非常にありがく、初めに木村からフラットシェアーのオファーをもらった際には心から感謝した。
「木村さん本当によろしいのですか?とても助かります。」
「あっ、そんなに恐縮しなくていいから、こっちも助かるからね。車も良かったら使っていいから、バスだと不便だしね。それから、生活が慣れるまでは、何でも遠慮なく聞いてね、できるだけサポートするから。」
「本当に、何から何までお気遣い頂きまして、ありがとうございます。」
木村のおかげで、勝弘は自力でフラットを借りたり、電話やガス、インターネットプロバイダーとの契約、家具の購入など、新しい土地で生活して行く上の面倒な手続きを行う事なく、トレーニングに集中する事が出来ました。
つづく。
最後まで読まれた方は、
是非、コメント書いて下さい。あなたの心あたたまるコメントが何よりも、小説を書く原動力になりますので、どうぞよろしくお願いします。m(u_u)m★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「スチュワード物語」のストーリー説明
日本では珍しい男性の客室乗務員として、約7年間ニュージーランド航空で働いた著者の自伝をベースに作ったストーリー。
実際に出てくる人物名やその他は架空のものです。
第一シリーズは主人公の武藤勝弘が念願のキウイエアラインに内定し、そこから3度の短期契約を経て正社員に昇格するまでの1年半を描いています。
外資系航空会社のキャビンアテンダントとして働く日本人男性の事をもっと多くの方に知って頂けましたら嬉しいです。
①キウイエアライン:南半球、ニュージーランドの航空会社でその国を代表するフラッグキャリア。
②武藤勝弘:主人公、東京の旅行専門学校を卒業後、大手旅行会社で3年間外販セールスを担当、その後、ヨーロッパ中心の添乗員を目指し、イギリスに留学、それがきっかけで航空会社の客室乗務員を目指すようになる。
③木村剛:勝弘の先輩フライトアテンダントでメンター的な存在。キウイエアライン以外にジャーマンエアウェイズでも3年間の乗務員経験がある。
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