■C型慢性肝炎の八割が肝ガンに

★腫瘍マーカーと超音波でガンを早期発見(1)




 C型肝炎を治療する目的は、究極的には肝ガン進行を防ぐことでしょう。そのためには、できるだけ早くガンの存在を知ることが大事です。肝ガンの検査と言ってもそう難しいものではありません。血液検査で「腫瘍マーカー」を調べる方法と、「超音波検査」の二つのやり方で十分です。

 「腫瘍マーカー」というのは、肝ガン細胞がつくる特有のタンパク質を利用する検査法です。肝ガンに冒されると、血液中にこのタンパク質がたくさん放出されるようになります。その数(マーカー)を数えて、肝ガンの進行ぐあいを見ます。
この腫瘍マーカーには、AFP(アルファ・フェト・プロテイン)とAFP―L3(エル・スリー)、そしてPIVKA―2(ピブカ・ツー、異常プロトロビン)の三種があります。

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 AFPはアルファ型胎児性タンパクとも呼ばれ、私たち人間はすべて胎児のときに体内で形成されています。ただ出産とともに急速に消失し、成人になれば完全に消失します。そして肝臓がガンに冒されると再び姿を現わすのです。ガン化の勢いが旺盛であればあるほど腫瘍マーカーの数が増え、治療によってガンが完全に消えれば腫瘍マーカーもまた消え去ります。

 と言っても検査誤差があり、一般のC型肝炎と同様、血液1ミリリットル当たりAFP10ng(ナノグラム=1グラムの10億分の1)以下であれば「陰性」と診断されています。

 ただし、AFP検査だけでは慢性肝炎や肝硬変でも高い数値を示す場合があります。高い人では500ngにも到達してしまう人がいますので、あわてて「オレは肝ガンだ! もうダメだ!」などと落ちこまないことです。この場合は肝ガンにだけ特異的に反応するAFP―L3の検査をしてもらいましょう。

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 そして抑えがPIVKA―2の検査です。というのも一種のマーカーで診断できるのは肝ガン全体の四分の一から三分の一ということですから、三種のマーカー検査を行えばまず安心……ということになります。ご注意は現在の保険診療では、三種の検査を一度に受けることができないということです。一回の検査では一種だけ。不便な話です。ぜひ「規制緩和」してもらいたいと思います。



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