果樹の病気も治す ステビア農業資材
果樹のがん「モンパ病」も撃退! 腐った根が再生した!!
弱い作物は病気に侵されやすく、虫にも食べられやすいのですが、ステビア農業資材を使うことにより、土壌が改善され、発根作用をうながし、光合成も盛んになり、元気で丈夫な農作物になります。
その結果、植物が本来持ち合わせている、免疫力も高まり病害虫に侵されにくくなります。丈夫な人が風邪をひきにくいのと同じですね。
さて果樹のがんと称されるモンパ(紋羽)病という非常に重い植物の病気があります。1度かかったら、もう打つ手がなくあきらめて木を切るしかないと言われてきました。
この果樹の不治の病気と言われる紋羽病に対しステビア農業資材が抑制効果を持つことがわかり注目を集めています。
その内容が、日本農業新聞(2001年2月14日付)に以下のように詳しく掲載されました。
『南米原産のキク科植物で、日本では甘味料などとして知られる「ステビア」が、果樹のがんと称される紋羽(もんぱ)病に抑制効果があるとして注目されている。そこでかんきつ類の産地である熊本県芦北町のJAあしきたは、ステビアたい肥の生産に乗り出した。
紋羽病は、国内の比較的暖かい地域で発生する糸状菌(かび)の一種が原因で、白紋羽と紫紋羽がある。特に白紋羽病は梨、ブドウ、リンゴなどの根を腐らせ、枯らしてしまう。
伝染病のため、果樹園全体に広がる恐れもある。根本的な防除法はなく、根こそぎ処分するしかないという。
農水省果樹試験場でも農薬を使った実験などを行い、防除法を研究しているが、「(ステビアは)農薬を使わない天然物質で、環境保全型という観点からも画期的だ」と評価をしている。
鹿児島県溝辺町で5㌶の果樹園を持つ剥岩(はぎいわ)裕さん(48)は、1998年11月ごろ、白紋羽病にかかった直径30cmの梨の根の部分を掘り起こし、ステビア液を散布した上、ステビアを混ぜた堆肥とともに埋め戻した。
1999年と昨年(2000年)初めにも、この堆肥をまいたところ、5月に実が付き、9月には1個600g以上の梨が実ったという。
剥岩さんは「これまで紋羽病が発病すると、殺菌剤や農薬で処理していたがだめだった。しかしステビアを使ったら、根が張り出してきたのでびっくりした」と話している。
一方、JAあしきたでは、昨年(2000年)1月からこれまでの堆肥にステビアを抽出したかすをブレンドした堆肥づくりに着手。8月ごろからたい肥センターで生産を始めた。
果樹農家などが使用したところ、打つ手のなかった紋羽病にかかった桑の根が張り出したという。
JAあしきた田浦基幹支所長の正林幸雄さんは「ステビアたい肥は牛ふんを使っているが、抗菌作用があるため、においがなく住民からの苦情もない。土壌活性化が強いので、メロンやスイカにも利用できる」と話している。 』