「通」なしぐさ、ふるまいなんて一瞬で消費されるようになった。
インターネットが普及する前ってさ、「そば湯でウンチクを語れるのは通」って、ホンキで言ってたんだよ。しかも、何年も、何十年も言われ続けてきたんだ。それはもう、インターネットの普及によりあっという間に消費され、そば屋にはそば湯でウンチクを語る若造であふれるようになった。
それはひとつのたとえなんだけど、話は、「消費されずに残ってゆくにはどうしたらいいか」ってことなんだよね。
芸能関係の方々は、常にこのことを考え続けて、自己演出を図っているんだと思うんだけど。。 だから、そういう意味で参考になるところはある。
まあひとついえるのは、消費し尽くされる前に「大物感を醸成しておく」というのはあるんだろうけど。。そのために、しばらく行方をくらます、とかね。戻ってきて、そのときにちょっと情報操作をすれば、たちまち「大物」ができあがる。大物はインフレ状態だ。

書いていて気付いたけど「消費されずに残ってゆくにはどうしたらいいか」という記述は間違ってるよね。「消費し尽くされずに」が正しい。一旦消費はされたいわけよ。誰にも気付かれない人生は寂しい、ということでしょ。
それもあるけど、ムカシから言われているのは「ホンモノは残る」ということだ。じゃあホンモノって何? という話になる。「ホンモノは残る」の前に、「ホンモノはスポットライトをあびる(はず)」ということになる。ホンモノでありつづければいつかはスポットライトがあたる。(「チャンスがくる」ということ?)そこで「消費」が始まるわけだが、大衆にしゃぶりつくされる前に手を打っておかなければならないわけだ。

広告の分野でこういうことを考え続けている人は必ずいるはずだから、そういう意見を聞いてみたいものだが。。

でも、ホンモノはいつかはスポットライトを浴びる、っていう概念自体疑問だけどね。一回ぐらいは宣伝をかけないと、このご時世ではスポットライトは当たらないのではないかと思うのだが。それが「マーケティング」ってやつでしょ。