私と同じく漫画ヲタの長女からずっと薦められてたこの漫画…
レンタルしてきてやっと読みました。
レンタルなので最新刊をのぞく16巻までです。
うん!面白い!!
まず世界観が凄い。
そして発想も凄い。
目からウロコの漫画でしたわ〜
表紙絵からわかるように、この漫画は動物を擬人化(?)した漫画でして。
肉食獣と草食獣とが共存する世界の中、様々な物語が展開していくんです。
そして1巻の冒頭では全寮制の学園で「食殺事件」が起こる。
肉食獣の生徒が草食獣の友達を食い殺す…が、犯人はわからない…ってとこから始まるんです。
なので読み始めでは「ん?これってサスペンスもの?」かと思ったんですけど、物語は意外な方向に進んでいきます。
正直ね、漫画のストーリー自体はわりとよくある成長物語というか…。
普通にこれが人間同士のお話なら、そんな新鮮味もないかと思います。
でもこれが動物世界の中の物語として読んでいくと、ほんっとに面白い!
肉食獣と草食獣の関係性が「強いモノと弱いモノ」「食うモノと食われるモノ」という前提のもとで色んな葛藤とか軋轢とかを生み出してて…
一つ一つ、刺さるんですよね。
そんで主人公であるハイイロオオカミのレゴシがカッコいい♡
少年漫画にありがちで、1巻とかはかなり未熟な絵柄なんですけど💦
巻数がすすんでいくにつれ、絵も見やすく上手くなってきて引き込まれます。
動物なんやけど、セクシーでなんか読んでて変な気持ちになってきますw(ぇ?
一匹一匹のキャラがとても魅力的やし、本当に凄いわ〜
*
作者である板垣巴留さんは、この構想を高校生くらい?からあたためてはったそうで。
やっぱり才能は遺伝するんやね〜
…というのも、ご存知の方も多いと思いますがこの方のお父様は同じく漫画家の板垣恵介さん。
「刃牙」の作者ですね。
私は刃牙は名前を知ってるだけで読んだ事はないんですけど、有名作品ですよねぇ
うちの長女は読んでまして色々聞かされてますが…娘さんの作風とは全く違いますよねw
で、板垣巴留さん…
現在雑誌のKissで、自伝的エッセイ漫画を連載してはるんですよ。
私は毎月Kissを購読してるので、実はそちらで興味を持ってビースターズも読む気になったんです。
お父様が有名漫画家という、ちょっと特殊な環境での子ども時代とか色々が描かれてまして
こちらの漫画も非常に面白いんです!
こちらの漫画を読んでから、ビースターズを読むとね…
キャラの中に、もしかしてこれって作者のご家族がモデルになってるのかな?って感じるのとかあって…。
レゴシのおじいちゃんのコモドオオトカゲは、作者のおじぃちゃんかなぁとか思ったり。
ま、勝手な想像ですけど💦
楽しんで読めた事は間違いないです。
アニメ化もされてるようなので、そっちもちょっと観てみたいな〜
とにかく未読であれば、オススメします!
表紙裏のミニ漫画とか裏話もお見逃しなく〜
(※ここから追記です)
自分で読み返してみて書きたりないなぁと思ったので、ちょっと補足です。
読みながらね…なんか大人の絵本みたいやなぁと思ったんですよね(エロい意味じゃなくw)
いや…若干エロい描写もあるんやけどもw
お伽話とか童話をもっと具体化した?みたいな?
そういうワクワク感みたいなのを感じながら読みました。(語彙力ないので意味不明でスミマセン💦)
子どもに読ませてみたいなぁと思ったり。
いや、うちの娘はもう成人してますけどね
てか、その娘の方が先に読んでた漫画ですけどw
肉食獣が草食獣を襲う描写やったり、裏社会で草食獣が肉食獣相手に身体を売る描写があったりと、中々子ども向けとは言い難い部分もあるんやけど、高学年くらいの子どもならありかな…。
基本的に私のスタンスとして、娘たちにあまり読むものに制限かけてこなかったので、他人に当てはまる価値観とはいえませんが💦
あとね個人的に面白かったエピソードなんですけど、レゴシの隣の席の雌鳥の子が、産んだ卵を学校の売店に買い取って貰うバイトしててね(雌鳥は皆やってる)
その子の産んだ卵がめちゃくちゃ美味しくて、その子の卵を使った玉子サンドを売ってる曜日に、必ずレゴシが買って食べてるんやけど。
レゴシは隣の子が産んだ卵とは知らずに絶賛してて、雌鳥の子がそれを密かに聞いてもっと良い卵を産もうと頑張るって話で。
なんかクラスメイトなんやけど、それぞれ種類が違うから各々の特性を生かした色んなエピソードがあって、そのあたりもよく出来てるなぁと感心しながら読みました。
そして私は犬科の動物が好きなので、やっぱりレゴシがだいぶ好きです🤗