全ての髪が白くなる前に
ほんの数日だけ、夢をみてた それは麻薬のような、短い時間だけ幸せになれる気がする、単なる脳内作用とわかっていた だが、事実ほんの少しだけ幸せを感じていた そして、それが醒めた時、どうなるのかもわかっていた
未だに終わることについて思うことがある 今ある全てから解放されたら、どんなに幸せなことか! それが、生を失うことだとしても!
僅かな希望が叶うなら、病院に行きたい 何もしなくていい あんな幸せな空間は他に無い
半世紀と4年生きた 馬鹿みたいな話しだが、Aイチみたいに孫がいる奴もいる
オレはもうダメだ 今更どうにもならない 女はオレを型に嵌めようとする 良い父親だの普通の家庭などはオレにはできない
女性は嫌いではない 女はダメだ
多分、これからもまた馬鹿な夢を見る 自分が幸せになるような そして、それが醒める時、再び絶望する
そして、自分に言い聞かせる 忘れるな、オレが生きてる理由、活力は、憎しみだ それが、消えて幸せになった時、オレは死ぬ