ドイツから100kg分の荷物を郵送した私。


ドイツ郵便に荷物を届けてもらう時、「民営化してサービスが低下した」とどこの国でもあるような話が飛び交います。


一説によると、最初から荷物を届ける試みをせずに、不在連絡の紙を郵便受けに入れ、「郵便局まで取りに来い」というのです。ただでさえ面倒なのに、荷物が重かったり大きかったりするときは地獄。


実質的にそんな郵便体制になっているのだから、集荷サービスなどあるはずがない!と思っていました。


で、ダメ元で探してみたら、ありました。




午前か午後の指定をする場合は6ユーロ、指定をしない場合は3ユーロで取りに来てくれます。


依頼主と送付先の情報、荷物のリストをネットでさらに登録したりしなければなりません。


当初、歩いて20分ぐらいのところまで何度も運ばなきゃいけないと一度は覚悟を決めていたのですが、助かりました。なんせ一箱あたり30kgあったので。


最後に追加で10kgを運んだ時に思い知りました。


その100kg分の荷物が数日前、東京の自宅にやって来ました。配達員から悲鳴が聞こえるかのごとく。


荷物の大半は研究関連の専門書です。どれも大切な本で、捨てるわけにはいきません。


断捨離とはほど遠い部屋を見て、ため息が出るような、逆に落ち着くような…


断捨離ができないにしても小分野ごとに分ける作業を近々せねば!


昔こんなことを思ったことがあります。


「私が仮に大学院を辞める決断をしたとして、私はこの大量の本を捨ててしまうことができるのだろうか」


私の高3のときの担任は、博士課程まで進むつもりでありながら修士修了時点で研究から離れた人で、大きな体の持ち主であることもあり、ズボンのポケットに文庫本を入れていたような人。


その先生に「先生は研究関連の本を捨てることはできましたか」と聞いてみたことがあります。


「そんなんでけへんかったよ。賃貸に住んでた間は本の入った段ボール用の部屋があった。家を買って漸くその段ボールから本棚にしまうことがでけて嬉しかったよ」


そうだよね、捨てられないよねー。


断捨離など夢のまた夢。


ひとまず部屋を片付けねばならぬが、もう連休終わるやん!