ポートレート_単焦点レンズ

 

単焦点レンズで撮影=良い写真の真実

 
単焦点レンズを使って写真を撮れば良い写真が撮れると
世間では言われていますが、それは正しいとも言えますが
間違ってるとも言えます。
 
そもそも、人それぞれ良い写真の定義が違うからです。
 
私の良い写真の定義は、『自分が撮りたいイメージ(目的)に合っている写真』です。
 
背景をおもいっきりボカして被写体を浮き立たせることが
自分の撮りたいイメージであれば、単焦点の130mmを選択して撮ると
良い写真に近づくと思います。
 
子供を追いかけながら写真をたくさん撮りたい。
という目的の人であれば、単焦点レンズでは目的を達成できないので
広角気味のズームレンズが良い写真が撮れるレンズになります。
 
このように、それぞれ違う目的で写真を撮るので
誰かが、単焦点レンズじゃないと良い写真が撮れないと
言っていたからといって、単焦点レンズを安易に買うと
タンスの肥やしになって買わなければよかったとなります。
 
ちなみに、私はファッションフォトグラファーとして26年
PARCO,NIKE,WOWOW YohjiYamamoto,  UNITD ARROWS, などの広告や
ファッション雑誌の写真を撮ってきましたが
 
モデルとの距離感を何よりも大切にし、直感的に自由自在に撮るスタイルなので
単焦点レンズはほぼ使っていません。
 
背景をトロットロにボカす写真が好きではないので
大体の写真がF5.6くらいで撮っているので
ボケが美しいレンズを欲しいとは思わないんです!
 
そのことを前提に単焦点レンズの特徴などを解説していきます。
 

単焦点レンズの特徴

単焦点レンズとは?
単焦点レンズはズーム機能がない固定焦点のレンズです。
そのため、従来のズームレンズよりもシンプルな構造で、高画質の写真が得られます。
 
単焦点レンズは、そのシンプルさゆえに、光学設計に力を注ぐことができ、よりシャープでクリアな画像を実現できます。
また、ズームレンズに比べてレンズ枚数が少なく、光学系の歪みや収差を抑えることができるため、より自然な描写が可能です。

ズームレンズとの違い

ズームレンズとは異なり、単焦点レンズは固定された焦点距離を持ちます。
これにより特定の焦点での高い画質が実現できます。
ズームレンズは、複数の焦点距離をカバーするために複雑なレンズ構成を採用しているため、どうしても画質の劣化や収差が発生してしまいます。
一方、単焦点レンズは、特定の焦点距離に特化しているため、光学設計を最適化し、高画質を実現することができます。
 

焦点距離の種類

広角、標準、望遠といった多様な焦点距離があり、それぞれのレンズは異なる撮影スタイルに適しています。
広角レンズは、風景や建築物をダイナミックに撮影するのに適しています。
標準レンズは、人間の視覚に近い画角で、日常的なシーンを自然に捉えることができます。
望遠レンズは、遠くの被写体を大きく写すことができ、スポーツや野生動物の撮影に最適です。
 

単焦点レンズの選び方

撮影スタイルに合わせた焦点距離の選択

 

撮影する被写体やシーンに適した焦点距離のレンズを選ぶことが重要です。

ポートレートには50mm、風景には24mmがよく選ばれます。

ポートレート撮影では、被写体の顔を大きく写したい場合が多く、50mmレンズは人間の視覚に近い画角で、自然なポートレートを撮影することができます。

風景撮影では、広大な景色をダイナミックに捉えたい場合が多く、24mmレンズは広角レンズとして、風景全体を広く写すことができます。

 

開放F値の重要性

開放F値が小さいほど、光を多く取り込むことができ、美しいボケを表現することが可能です。

開放F値とは、レンズが最も大きく開いた状態での絞り値のことです。

開放F値が小さいレンズは、明るいレンズと呼ばれ、暗い場所での撮影や、背景をぼかして被写体を際立たせる撮影に適しています。

開放F値が大きいレンズは、暗いレンズと呼ばれ、被写界深度が深く、全体にピントが合った写真が撮れます。

 

レンズの携帯性

コンパクトで軽量なレンズは持ち運びが容易で、アウトドアでの撮影に適しています。

単焦点レンズは、ズームレンズに比べてレンズ構成がシンプルなので、軽量でコンパクトなものが多くあります。

特に、旅行や街歩きなど、持ち運びやすさが重要な場面では、コンパクトな単焦点レンズがおすすめです。

 

単焦点レンズの撮影テクニック

ボケを活かした構図

背景のボケを活かすことで、被写体を際立たせた写真が撮れます。

単焦点レンズは、開放F値が小さいものが多く、背景をぼかして被写体を際立たせるボケ味が特徴です。

ボケ味を生かした構図を意識することで、写真に奥行きや立体感を与えることができます。

 

露出とシャッタースピードの調整

撮影条件に応じて適切な露出とシャッタースピードを調整することで、より鮮明な写真が得られます。露出とは、写真に写る明るさのことで、シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。単焦点レンズは、開放F値が小さいものが多いため、露出とシャッタースピードの調整が重要になります。適切な露出とシャッタースピードを設定することで、被写体を鮮明に写すことができます。

 

フットワークを活かした撮影

ズームがないため、自分が動いて被写体との距離を調整する必要があります。

このアプローチによって新しい視点が生まれることもあります。

単焦点レンズは、ズーム機能がないため、被写体に近づいたり離れたりして、構図を調整する必要があります。

このフットワークを活かした撮影は、被写体との距離感や空間を意識した写真作りに役立ちます。

単焦点レンズで撮影するシーン

ポートレート撮影

自然なボケを利用して、被写体の表情を引き立てることができるため、ポートレート撮影に最適です。

単焦点レンズは、背景をぼかして被写体を際立たせるボケ味が特徴です。

このボケ味を生かすことで、被写体の表情をより美しく、自然に表現することができます。

風景撮影

広い画角を持つレンズで、壮大な自然の風景を捉えることができます。

広角レンズは、風景全体を広く写すことができるため、壮大な自然の風景をダイナミックに表現することができます。

また、広角レンズは、遠近感を強調する効果もあるため、風景写真に奥行きを与えることができます。

夜間撮影

開放F値の明るいレンズ特性を活かして、夜の風景を鮮明に記録することが可能です。

単焦点レンズは、開放F値が小さいものが多いため、暗い場所での撮影に適しています。

夜間撮影では、開放F値を大きくすることで、光を多く取り込み、暗い場所でも鮮明な写真が撮れます。

単焦点レンズの魅力を活かす

描写力と表現力を最大限に活かして、クリエイティブな写真撮影を楽しみましょう。
単焦点レンズはあなたの写真ライフを豊かにしてくれます。
単焦点レンズは、ズームレンズに比べて画質が優れているため、より美しい写真が撮れます。
また、ボケ味を生かした表現や、フットワークを活かした撮影など、単焦点レンズならではの撮影を楽しめるのも魅力です。
単焦点レンズは、写真表現の幅を広げ、あなたの創造性を刺激してくれるでしょう。
 

写真の基本記事

———————————————————————————————————————

※カメラレンズの色収差とは!?基礎と解消方法を徹底解説!

https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12871687398

———————————————————————————————————————

※「親指AF」でピントを合わせる|親指AFの使い方と優位性を解説

https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12561400695

———————————————————————————————————————

『パープルフリンジフィルター』明るい写真を撮るための秘密の武器!

https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12871685446

 

写真関連Youtube動画

【写真初心者がカメラを買ったらまず覚えるべきこと】ベスト7_間違った方法では写真はうまくなりません!

 

 

【写真の基本の基本の基本!!】ベスト8_この基本なしに写真上達はありえない!_『カメラ初心者必見』

 

 

【カメラ初心者必見 ! ! !】レンズの保護フィルターは付けるな!!_保護フィルターをつけてはいけない理由!!

 
【構図で写真は上手くなるのか!?徹底解説!】
 

 

 
【構図で写真は上手くなるのか!?徹底解説!】後編