写真活動をやっていると「RAW現像の是非」という論争を耳にします。「JPEG撮って出しこそ写真だ。後加工なんて写真じゃないニセモノだ」なんて言葉を耳にしたことありませんか?

今回は「RAW現像の是非」についてお話します。
*RAW現像に関する記事はこちら↓
https://ameblo.jp/stereo-gn-ryoma/entry-12574519474.html?frm=theme


【RAW現像の是非】

写真というのは”その瞬間を切り取るからこそ意味がある”。撮影後に色や明るさ、その他項目を修正したり加工したりするのは写真とは言えない。という考えを持っている人も中にはいるでしょう。写真を趣味としている方なら「RAW現像」について各々考えがあると思います。

写真の表現は”自由”だと思います。

目の前の風景をありのまま再現するのも写真表現の一つだし、例えば新緑の季節なら、あえて彩度を上げて”より青々とした新緑”を表現するのも写真表現の一つです。

暗いシーンを明るく撮るのも自由です。夕焼けを見た目以上に赤々と写すのも自由だし、女性の肌をふんわり仕上げるのも自由なんです。そこには撮影者の意図や想いが乗っかっているし、そうあるべきだと思います。

RAW現像はそういう撮影者のイメージを細かく再現するのに非常に便利なツールです。それ以上でも以下でもありません。色味や明るさ、シャープネスやコントラストを変えてもいいし、ノイズや収差を修正しても最終的に仕上がりが良ければ問題ありません。不要なノイズや収差を残さないといけない理由はないのです。

「後加工がダメだ」と言われても、撮影前にホワイトバランスを変えるのと撮影後に変えるのとでは一体何が違うのでしょうか。撮影前の色がホンモノで撮影後の色はニセモノ?そんな訳ありませんよね。カメラメーカーのはじき出すJPEG撮って出しも、自分のイメージ通りに作り出したRAWも両方ホンモノです。

結局、RAW現像の是非を問うこと自体、無意味なことだと思います。


【RAWとJPEGは使い分ける】

基本的には撮影者次第なんですが、手軽に撮影を楽しみたいならJPEGでいいし、RAW現像のやり方が分からない場合や面倒な場合もJPEGいいでしょう。逆にがっつりイメージを持って写真を撮りたい場合はRAWで細かく現像すればいいし、仕事でどうしてもミスできない場合もある程度修正可能なRAWで撮るべきでしょうね。

例えば写真コンクールに応募する場合、「元画像(修正なし)限定」の文言があればJPEGだし、その文言がなければRAWで現像しても構いません。

RAW現像の是非について気にすることはありません。写真表現は自由だし、JPEGでもRAWでも楽しんでガンガン撮っていきましょう!


【RAW現像の是非まとめ】

RAW現像の是非について論争があるが気にしない
●JPEG撮って出しもRAW現像もホンモノの写真
●用途やシーンによってJPEGとRAWを使い分けよう
●写真表現は自由、楽しんで撮っていこう!



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【詳細】 https://stereo-gn.com/photo