皆さんは何㎜の画角が好きですか?カメラをやっていると「使いやすい画角」や「よく使う画角」、「撮ってて気持ちいい画角」あるいは逆に「難しい画角」といろいろあると思います。
好みの画角は人によってさまざまですよね。
今回は「好みの画角は人によって違う」っていうお話です。
【好みの画角は人によって違う?】
カメラをやっているとレンズの数も増えて広角から標準、望遠とついつい”フル画角”そろえたくなるものです。でも実際に使うのはいつも同じレンズだったりで、使用頻度に差が出てきます。「標準50㎜のレンズってな~んかうまく撮れない、2、3回使っただけで今じゃタンスの肥やしになってます」。。。なんてこともあるでしょう。
これは単焦点にかかわらずズームレンズでもそうで、「結果的に広角端24㎜しか使ってない」とか「案外80㎜で撮った写真が多いし好き」みたいなこともあるでしょう。
【好みの画角は被写体に関係している?】
もちろん撮るものによって使うレンズも変わります。広大な風景をダイナミックに撮りたいなら画角の広い広角16㎜~24㎜になるだろうし、もっとパースを利かせた印象的な写真が撮りたいなら超広角レンズになります。
例えば旅先の景色を人物も入れて撮るなら準広角28㎜~35㎜あたりが撮りやすいですね。スマホやiPhoneもちょうどこれくらいの画角になるので扱いやすい画角となります。
標準の50㎜付近なら人間の肉眼に近い画角になるので、街角スナップみたいな少し切り取った風景や人物中心の景色には最適です。逆に普段見慣れている画角だけに目新しさや面白みに欠けると感じるかもしれませんね。
ポートレート中心に撮りたいなら望遠よりの80㎜~90㎜あたりがしっくりきます。撮りたい被写体を真ん中にドーンと据えて、その被写体のもってる質感を描写するには適しています。背景の抜けが良ければ気持ちよくボケて、より被写体にフォーカスが当たりますからね。
さらに、望遠の100㎜以上になってくると画角というより”圧縮効果”や”背景ボケ”などの写真表現に寄っていくので、純粋な意味での”画角”とは少し意味合いが変わってきます。
【画角の好き嫌いって結局...】
「この被写体にはこの焦点距離のレンズじゃないとダメ」なんてことはないんですが、やはり期待している想像と写し出される結果が乖離していると、「なんか撮りにくい」とか「なんかしっくりこない」「おさまりが悪い」みたいに感じてしまうかもしれません。わずか数㎜違うだけでも違和感があったりしますよね。不思議なもんで^^
普段撮っている被写体と画角が合わないので”苦手意識”が芽生え、画角の好き嫌いが生じるんだと思います。また、構図がしっくりこない場合も画角の問題かもしれません。おそらく撮りたい被写体と画角が一致したとき、その画角が「とても扱いやすい好きな画角」になるんでしょうね。
【好みの画角は年齢と関係している?】
好みの画角は”年齢”と関係しているという説もあります。
若いころは目がいいので視界が広がり、広範囲を写すことができる広角域の画角を好む。パースの効いたダイナミックな表現に爽快感を感じるので、結果的に画角の広いレンズが好きになるとか...。
逆に年齢を重ねると視界が狭まるので、狭い範囲を切り取れる標準~望遠域の画角を好む。パッと見の爽快感よりも「物の本質」に興味があり、被写体の質感などを描写できる画角の狭いレンズが好きになるとか...。
...どうなんでしょうかね。
案外、歳を重ねると動くのが億劫になるから、遠くのものを簡単に切り取れる望遠レンズが好き。っていうだけかもしれませんけど(笑)
【好きな画角の話まとめ】
●好みの画角は人によって違う
●撮りたい被写体によって好きな画角は変わる
●被写体と画角が合わないと苦手意識を持つ
●被写体と画角が合うとその画角が好きになる
●好みの画角と年齢の関係性はわからない
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