明暗差の大きいシーンではどうしても”白飛び黒つぶれ”してしまいます。
前回は「階調補正」でダイナミックレンジを広げるというお話をしましたが、結果違和感のある写真になることが多いです^^

今回は「明暗差のあるシーンでシルエット写真」というお話です。

前回の記事はこちら↓
https://ameblo.jp/stereo-gn-ryoma/entry-12553586993.html?frm=theme


【シルエットとは】

主に人影に”シルエット”という言葉を使いますがシルエットとは「輪郭内を黒く塗りつぶしたもの/影絵」とされています。なので人に限らず”シルエット”という言葉は用いられます。

*電柱のシルエット

夕焼けに電柱のシルエットも印象的な写真となります。


【シルエット写真の撮り方】

被写体が陰になって暗く写ってしまうことが多いので”逆光”での撮影は敬遠されがちですが、シルエット表現をするには絶好のタイミングです。

明暗差のあるシーンでは大きく”マイナス補正”をしていくと人物や建物などが”黒くつぶれ”シルエットとなります。


【シルエットの選び方】

シルエットにする被写体の選び方としては背景が抜けている山並みやビル群など「影絵となることを想像して形が”特徴的”なもの」を選ぶのがコツです。

背景としては夕景やイルミネーション、花火大会、水族館など、やはり”色味”のきれいなものを選びます。

*シルエット写真を撮る流れとしては...
1、明暗差のあるシーン
2、特徴的なシルエット(被写体)選び
3、色味のきれいな背景選び
4、マイナス補正でシルエットに
5、WB補正で好みの色味に


【シルエット写真】

それでは写真を見ていきましょう!

①人影と夕景


桜のある公園で犬を散歩させている人やカップルをシルエットにし、夕景のグラデーションを背景にシルエット写真を撮りました。

逆光で明暗差のあるシーン。大きくマイナス補正することで完全にシルエットとなり、夕景もアンダーになることで彩度が上がります。WB補正で好みの色味に仕上げました。

②人影と花火大会


夜に打ち上げられる花火。当然明暗差は極端です。
ぐっとマイナス補正することでシルエット写真になりました。

③山の稜線と夕日


登山をされている方なら、一度は撮りたいシーンですよね。眼下に広がる雲と雲からのぞく山の稜線が美しく、沈む夕日を背景にその稜線がくっきりと黒く浮かんでいます。


【明暗差のあるシーンでシルエット撮影まとめ】

●「階調補正」は違和感のある写真になりがち
明暗差のあるシーンはいっそ「シルエット写真」に!
●シルエットとは「輪郭内を黒く塗りつぶしたもの/影絵」
明暗差のあるシーンで大きく”マイナス補正”をする
●特徴的な形の被写体をシルエットにする
●夕景やイルミなど色味のきれいな背景にする
●WB補正で好みの色味に仕上げる



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