「白飛び」「黒つぶれ」を防ぐ方法を徹底解説
明暗差が激しい(コントラスト)場所で撮影するとどうしてもジロ飛び、黒つぶれが起きてしまいます。
。白飛び黒つぶれがすべて悪いわけではありませんが、望んでいないのであれば避けるべきだと思います。
今回は「白飛び/黒つぶれ/ヒストグラム」についてお話します。
【白飛び/黒つぶれとは】
●白飛び:明るすぎて白一色となり質感や色の情報が一切失われレタッチできないこと。
●黒つぶれ:暗すぎて黒一色となり質感や色の情報が一切失われレタッチできないこと。
【白飛び/黒つぶれの原因】
カメラには表現できる明るさの幅(ダイナミックレンジ)があり、この幅が広いほど”諧調豊か”な写真となります。
しかし人間の目(肉眼)に比べるとその幅は極端に狭いです。
暗部に露出を合わせると明るい部分は簡単に飛んでしまうし、逆に明部に露出を合わせると暗い部分は簡単に黒くつぶれます。
*詩仙堂の庭園で撮影
例えば屋内と屋外を一枚の写真に収めようとすると、たちまち白飛び、黒つぶれが起こります。
明暗差やコントラストのある被写体では仕方ありません^
【ヒストグラム】
撮影の現場で明るさの確認ができるのが「ヒストグラム」です。
縦軸にピクセル数、横軸にピクセルの明るさが割り当てられています。
これがあると明るさの傾向が一目で分かります。
*グラフが右に寄ってたら明るい写真、左に寄ってたら暗い写真です。
山が高いほど、その明るさの範囲が広いということになります。
特に左端や右端に山が及んでいる場合は黒つぶれ(左端)や白飛び(右端)が発生していることを意味しています。
*白飛びや黒つぶれが全て悪いというわけではありません。
意図した白飛び黒つぶれは演出として全く問題ありません。
しかし不本意に主題の被写体が白飛び黒つぶれするのは注意しましょう
【ヒストグラムで明るさを確認】
それでは実際に写真を見ていきましょう。
①日当たりのいい窓際のソファ
②白飛び警告/ヒストグラム
モニターに「白飛び警告」を表示させるとカーテンやソファ、壁や外の景色の一部が点滅しています。
ヒストグラムを確認するとやはり明るい部分が多く、山が右端に及んでるので白飛びしています。
③キーボード
④黒つぶれ警告/ヒストグラム
モニターに「黒つぶれ警告」を表示させるとキーの溝の部分が点滅していて、ヒストグラムでは完全に左に寄っています。
山も完全に左に及んでいて大きく黒つぶれしていますね。
⑤窓際にコーヒーカップ
⑥その場で補正した写真
写真⑤の窓際のコーヒーカップは”明暗差”が極端にあったので、コントラストを極端に下げて
露出補正をし、白飛び黒つぶれを回避したんですが...個人的には写真⑤のほうが好みです。
白飛び、黒つぶれも案外悪くないかもです^^
【白飛び黒つぶれまとめ】
●白飛び:明るすぎて白一色となり質感や色の情報が一切失われレタッチできないこと。
●黒つぶれ:暗すぎて黒一色となり質感や色の情報が一切失われレタッチできないこと。
●明暗差やコントラストのある被写体では簡単に起こる
●「ヒストグラム」は現場で明るさの傾向が一目で分かる
●意図した白飛び黒つぶれは全く問題なし
●主題の被写体の白飛び黒つぶれには要注意
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