前回の記事では広角レンズで風景を撮影すると
「パースを活かしたダイナミックな写真が撮れる」というお話をしました。

前回の記事はこちら↓
https://ameblo.jp/stereo-gn-ryoma/entry-12540305624.html?frm=theme

今回はさらに便利な「広角ズームレンズ」についてお話します。


【ズームレンズの種類】

ズームレンズは焦点距離によって...
広角ズームレンズ:50㎜未満のズーム域
●標準ズームレンズ:50㎜を含むズーム域
●望遠ズームレンズ:50㎜より上のズーム域


【広角ズームレンズの特性】

まず「広角」であるということは...
●ピントが合わせやすく、広い画角で広大な景色を撮影できる
●近景が大きく、遠景が小さくなることでパースが効いてダイナミックな表現ができる

さらに「ズームレンズ」であるということは...
動き回らなくてもその場で画角調整できる
●邪魔なものをその場でフレームアウトできる
●構図の無駄な空間をその場で埋めることができる

*つまり簡単に構図の微調整ができるんです。


【広角ズームレンズで写真撮影】

それでは具体的に見ていきましょう。

①桜の咲く大阪城公園
(調整前)

(調整後)


大阪城公園で広角ズームレンズで撮影したものです。
調整前の写真は広角端で撮影したもので、上下左右にやや”無駄な空間”があります。

気になったので少し望遠側にズームリングを回して無駄な空間を埋めていきました。
その場で”腑に落ちる構図”に収まりました。


②伊吹山の見える景色
(調整前)

(調整後)


伊吹山の見える景色で広角ズームレンズで撮影したものです。
調整前の写真も広大な景色が撮れていいんですが、もう少し大きく”微調整”しました。

やはり動き回ることなく、その場で微調整できます。


【ズームレンズの優位性を活かす】

●上記2つの撮影シーンでは自ら移動して画角の調整ができたんですが、
これが撮影環境的に移動できない場合、ズームレンズの威力が発揮されます。

いちいちレンズ交換をすることなく、任意の画角に調整できる。
その”利便性”はやはりズームレンズの強みですね。


●②の伊吹山のシーンでフレーム内に車を取り込みたい場合、
移動しながら構図を探している間に車は通りすぎてしまいます^^

ズームレンズならその場で構図作りができるので、しっかりとフレーム内に車を収めた
写真が撮れます。この”速射性”もズームレンズの強みですね。


【ズームレンズの弱み】

以上、ズームレンズの強みをお話してきましたが、当然”弱み”もあります。
●単焦点レンズに比べて画質が劣る
●単焦点レンズに比べて開放F値が暗い
●単焦点レンズに比べて価格が高め
●単焦点レンズに比べて大きく重い
などなど^^


【広角ズームレンズの優位性まとめ】

●広角ズームレンズ:50㎜未満のズーム域
●被写界深度が深く比較的にピントが合わせやすい
●広い画角で広大な景色を撮影できる
●近景が大きく、遠景が小さくなる
●パースが効いてダイナミックな表現ができる
●動き回らなくてもその場で画角調整できる
●邪魔なものをその場でフレームアウトできる
●構図の無駄な空間をその場で埋めることができる
「利便性」と「速射性」があり「レンズ交換がいらない」
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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