最近スナップ写真を撮る方が増えてきました。
”何気ないシーン”を撮影することも少なくないですよね。
そんな時、「前ボケ」をいれて撮ると
何気ないシーンが魅力的な写真に変わるんです。
今回は「前ボケ」の撮り方と効果についてお話します。
【前ボケについて解説】
「前ボケ」とは被写体とカメラの間に”前景”を入れて、
その前景をぼかすことです。
被写体にカメラを向けて「何か物足りないな...」と思ったときに、
”前ボケになりそうなもの”を探す。というのが基本の流れになります。
背景ボケの場合は”無意識”に作られることがありますが、
前ボケの場合は”意図をもって”作り出すことになります。
【前ボケの撮り方を解説】
*基本的には背景ボケを作る感覚と同じです。
背景ボケの作り方の記事はこちら↓
https://ameblo.jp/stereo-gn-ryoma/day-20191021.html
*前ボケを作るポイント
①絞りを開けるほど前景はボケる
②長い焦点距離ほど前景はボケる
③被写体と前景の距離を開けるほどボケる
④カメラを前景に近づけるほどボケる
*前ボケ撮影では「ボケ具合の調整」や「構図の作り方」が結構難しくなります。
あくまで主役はメインの被写体だということをお忘れなく!
【前ボケの効果を解説】
それでは具体的に見ていきましょう!
①秋の紅葉とお寺
京都のお寺に行ってきました。
山門を通る観光客だけでは画にならなかったので、
色づき始めた紅葉をいれて前ボケ撮影しました。
何気ないシーンなんですが
一気に”京都の秋”感が出てくれました。
②アジサイ
アジサイ園の白アジサイを撮影しました。
白アジサイだけでも良かったんですが、前ボケを入れることで
柔らかく”ふんわり”したイメージに仕上がりました。
*目障りな画的にうるさいものを”ぼかして隠す”という効果もありますね。
③秋祭りの獅子舞
秋祭りの獅子舞奉納を撮影しました。
獅子舞の踊りに合わせて笛を吹く、真剣なまなざしの女性。
前ボケに獅子舞の背中をいれて撮影しました。
前景に獅子舞の姿を入れることで
”奥行き感”や”状況説明”の効果がありますね。
④川辺のカルガモ
公園に流れる川辺のカルガモを撮影しました。
生いしげる草木を前ボケに使いました。
葉っぱ越しにカルガモを「のぞき見しているような感覚」になります。
見ている人のフォーカスを主題の被写体にもっていく効果があります。
*もう少しぼかしても良かったですね^^
【前ボケの撮り方と効果まとめ】
●「前ボケ」とはカメラと被写体の間に前景をいれてぼかすこと
●「前ボケ」は基本的に背景ボケと同じ撮り方で撮れる
●被写体にカメラを向け、物足りないときは前ボケを探す
●前ボケで何気ないシーンも魅力的に撮れる
●前ボケで花をふんわりしたイメージに撮れる
●前ボケで奥行き感や状況説明ができる
●前ボケの「のぞき見効果」で被写体にフォーカスを向けられる
●前ボケ撮影では構図の作り方が難しくなります。
*カメラ講座のURLはこちら↓
【詳細】 https://stereo-gn.com/photo