「パットは届かなきゃ入らない」

名言のように皆様の耳に残っている言葉ではないでしょうか。


これは果たして皆様に共通の名言なのでしょうか。



今回は自分の主観としてお話致します。




プロはどんなに早いグリーンでも距離感が大きく崩れる事はないです。
(ここで言う「プロ」とはレギュラーツアーのシード選手クラスです)


入る確立は人によって様々ですが18ホールの平均パット数は、

男子プロの2010年を見ると28~30回くらいです。
(JGTO・部門別ランキング・平均パット{ラウンド}より)


ハーフにすると単純に半分ですから、14~15回という事になります。

ハーフで1パットが3~4回です。

という事は、3ホールに1回は1パット、2回は2パットとなります。


アマチュアでも上手な方は同じくらいでまわりますよね。

でもスコアが大きく異なる為、
必然的にパット数に比重を置き過ぎる傾向にあると思います。

これを踏まえてお話を進めます。


プロはパットの得手不得手に限らず、36回以上パットはしないものです。

要はファーストパットでほとんどの場合OKの距離まで寄せている為です。


かたやアマチュアはファーストパットの「方向性」も「距離感」も合わない為、

セカンドパット以降の入る確立が低くなっています。


何故このような差が出来るのでしょう???


まず「方向性」が悪い事が挙げられます。

この「方向性」が悪いのに「届かなければ・・・」を実行するとどうなりますか?

カップに向かってボールが転がっていない為大きくカップから遠ざかります。

ここで「距離感」が合っていればOKの距離に止まりますが、
強すぎたり弱すぎたりしたら2パットでは済まなくなります。


となると「距離感」が重要になってきます。

しかしながらほとんどのアマチュアはご自分のパターの距離感をつかめていない為、
オーバーやショートを繰り返します。

特にフェースに樹脂がインサートしてあるパターでは距離感を掴みにくい方がほとんどです。

打音が低いのに飛び出すスピードが速かったり、
芯でヒットしたのに全然転がらなかったり・・・。

どういう基準でも良いのでご自分のパターの特徴を掴むべきです。

そうでないと「速いグリーン」と「遅いグリーン」の両方を体験するアマチュアにとって、
調子の良い日と悪い日が出来てしまいます。



基準を作る事が難しい方に実行して欲しいのは、

「絶対にショート作戦」です。

もちろんショートさせるにしても限度があります。

恐らくアマチュアがほぼ100%カップイン出来る距離は10cm程度でしょう。

真横でなければ50cmまでは入る確立が高くなる方もいると思います。

「上り」でも「下り」でも必ず入る距離までショートさせる事から始めてみましょう。

オーバーは駄目です。

オーバーしたらショートもします。

ショートだけならオーバーしないようにだけ考えれば良いのです。

18ホール全てショートさせる事が出来たら何かを掴めると思います。


オーバーとショートを繰り返している方の多くは、

1パットで全て入れようとしている結果に他なりません。

36パットを切れない方は是非一度「絶対にショート作戦」を実行してみて欲しいです。



練習方法としては、

パターマットを使用している方はカップに入れずに寸止め。

絨毯や広い室内場所で行う場合は壁を目標にして当たらないように寸止め。

結構強めにヒットしている自分に気づくはず。

「距離感」に磨きをかけてスコアアップして下さい。


それから方向性の練習をしたり、傾斜の読み方を練習したりしても遅くはないと思います。


参考にしていただけると幸いです。