『呪力』という言葉は、一見して穏やかじゃないイメージがあります。

【呪】って漢字の意味が、① のろう② まじなう だもんね。

「神仏に祈って災いや病を払ったり、他人に災いを与えたりすること」と説明されているのもあります。

 

『のろう』って意味には、いい意味はないですね。近寄りたくない。

『まじなう』だと、魔法には良いものと悪いものとありそう・・・と考えると悪いだけとも言えない。

使い方次第って気がしますもんね。

 

般若心経を写経していると気が付くんですけども、最後の一番大事な大トリの文言を盛り上げるために、≪呪≫って文字のオンパレードです。

過去記事⇒呪文を唱えるのは何故?にも書きましたが、前口上が凄いw

 

「さて、智慧の完成というものを知ることになります。これは大いなる呪文です。比類なき呪文です。最高の呪文です。一切の苦しみを除いてくれるものであり、偽りのない真実の言葉なのです。」

呪文というのは、魔法を起こすスイッチみたいなものでしょ?

 

つまり、【呪】は悪い意味だけを持つ文字ではないということね。

 

呪力とか呪術とかいう文字が入ったタイトルの本を読んでる自分は、それを分かってるわけですが、見られたら「はっガーン」って顔をされそうだからなるべく隠しているw

 

そして、この本に出会う。

怪しい・・・w

全体的に黒いし、女の人の顔全然微笑んでないし。

願いが叶うとか書いてるけど、「あの、それって良い願いですか?滝汗って確認したくなるよね。

でも、安心してください。良い願いです。使い方次第です。

呪いに使えば、呪った人間も最終的には不幸せになるってのがこの世のルールだと思うし。

 

さてね、この本はどんなことが書いてあるかっていうと願望達成のメカニズム(いわゆる引き寄せの法則ってやつもそれかと思います)に声や音を活用して、達成までの時間を加速させるというようなことみたいです。

 

音や声が願いを届けるんではなくて、【加速させる要素となる】というところがポイント。

なので、「この言葉を唱えたらアラ、不思議な事に奇跡が!スター」って話ではない(とわたしは解釈しました) それは、般若心経も、他のあらゆる真言も同じです。

 

最後に、願いを叶える3ステップとありましたが、これは引き寄せ関係の人が口を揃えて言っているのと全く同じでした。

 

ただ、違うのは意味は分かんなくてもいいから唱えてみなさいというような呪文【般若心経】や【祓い詞】や【とほかみえみため】や【あわうた】がいろいろ世にはありますが、言葉ってまず【音】という最小単位の要素でできていますから、その音や声の持つ振動が、どうしたら効果的に願望達成を願う心(脳)に働きかけるのかってところが説明されているところです。

 

はい、来たよ!

振動というワードお願い

今までもいろいろ書いたことあります。

過去記事⇒振動の神秘①

過去記事⇒言葉の力②

 

和楽器の響きなどは、そうだろうなぁと予想は付きました。

尺八とか鼓とか弓とか・・・いかにも振動そのものじゃないですか。

 

諏訪大社に残る鉄鐸と呼ばれるものも、その仲間だと思われます。

こちらのブログで鉄鐸について詳しく書かれています。

参照⇒古代日和 消えた「銅鐸」の祭祀を残した諏訪大社の鉄鐸

これはねぇ・・・古代鉄に関係する話だから大好きなやつですけど、ここでは長くなるから割愛します。前にも記事にしたかもしれませんし。

 

簡単に言うと、それらの振動の響きが脳に伝わってトランス状態というか瞑想状態というか(真逆?)そんな状態になりまして、一切の余計な思いとかがぶっ飛んだ一体感を生むらしいです。

(何と一体感になるかっていうと・・・それを説明する上手い単語が無い。あえてチャレンジすると、宇宙であるとか神であるとかってことになるけど、いきなり胡散臭さ満載になるから、ここからは各自好きな言葉に変換してみてください。)

まあ、神がかりってそういう状態のことを言うよね。

 

それがどうしても受け入れられない場合は、ロックコンサートとかの熱狂したファンの状態をイメージしてくれたらいいです。失神する人ってたまに聞きますよね、興奮のあまり。

あれですね。

直感がさえたり、インスピレーションが湧いたり、エネルギーが高まったりする音や声の振動の秘密とは何ぞや?ということが、この本には書かれているんです。

超面白い。

ちょっとは興味を掻き立てられました?

胡散臭さの壁を越えたでしょうか?w