みんなご存じの童謡【森のくまさん】
おとぎ話同様に、童謡にも不思議が隠されていたりして、わたしは大好物なんです。
特に、昔から歌い継がれてきたものに秘密が多いよね。
森のくまさんって、なんか≪赤ずきんちゃん≫っぽいイメージ。
ある日 森の中 くまさんに 出会った
この歌い出しからして、熊を全く怖がっていませんよね。くまさんって呼んでるし。
かといって、子熊に出会ったというのとも違う気がします。
花咲く森の道 くまさんに 出会った
≪出会った≫って言ってるしね。このイラストっぽいですよ。
問題は次
くまさんの言う事にゃ「お嬢さん お逃げなさい」
↑これ。
何から逃げろって話? 熊である自分?それとも森から?
森のくまさんはアメリカ民謡で1960年代にボーイスカウトソングとして歌われていたらしいです。そして、このボーイスカウトソングも、もともとあった別の歌の替え歌から生まれたとの事。
へぇ、そうだったのか。
⇒参照サイト 森のくまさんの歌詞の意味 原曲
以前、≪トムピリビ≫という童謡が、フランスのちょっと大人の歌ルーツって話を調べましたけど、そんな感じで流れ流れて変化したわけですね。
⇒過去記事 自称彼女のつぶやき?寅さん? 3つの歌詞に秘められた話
で、森のくまさんの歌詞にも別バージョンで、小鳥が女の子に「お逃げなさい」って言ったというがあったらしいです。
それなら分かる。
なんで小鳥のくだりがなくなっちゃったのかね?
ボーイスカウトソングでは、熊に遭遇した男性に対して熊が「おい、銃も持ってないのに逃げなくっていいのかい?」って声を掛けられ、「おっとそうだな、逃げるとしよう!
」
走って逃げるが、後ろにはあの熊が(追いかけてきてるかは不明)。
手ごろな木を見つけて、大ジャンプ! ふぅ、やれやれ
と、こんなふうなコミカル仕立てな歌詞らしいw
日本の童謡では、くまさんがその後、女の子の落とした≪白い貝殻のちいさなイヤリング≫を届けようと追いかけてくるという話になりますよね。
白い貝殻ってのが、ちょっと不思議・・・ってわたしは思ってました。
世界が≪赤ずきん≫なので、海が近いというシチュエーションが浮かばなかったんですよね。
もし、誰かからのプレゼントなんだとしたら、結構良いトコのお嬢さんですよね。
ボーイスカウトソングには『白い貝殻の小さなイヤリング』は出てきません。
森が、一気に避暑地の軽井沢あたりの爽やかな風景に変わった感じがします。