名画でハプスブルグ家・ブルボン家に続く今回は、ホーエンツォレルン家です。

 

ホーエンツォレルン家・・・

聞いたことない滝汗

 

世界史を勉強された方やお好きな方からは「何を言っとるんじゃ!」と言われるかもしれないんですけど、全く聞いたことが無い。

え?習ったっけ?

 

参考文献は、こちら。

このシリーズは、他にロマノフ家とイギリス王家もあります。

興味が続けばまた買うかもしれませんが、イギリス王家などは超複雑そうなのでちょっと手が出ないかもな。

 

さて、このホーエンツォレルン家は、ドイツ統一を果たしたプロイセン王朝の名家なんですって。でも、ブルボン家などに比べて知名度が高くないので、本のタイトルではプロイセン王家としたとのことです。

 

でも、正直言っちゃうとわたしはプロイセンって言われてもピーンとは来ない汗

鉄血宰相ビスマルクは知ってる。

鉄血って、すんごいパワーワードだな滝汗と恐れおののいた記憶があるので。

角の付いた鉄兜かぶってる、これ有名な写真ですよね。

 

名家では、同じ名前の人物が登場してきてややこしすぎる問題があります。

なんで、みんな同じ名前を受け継ぐのかね。

日本でも、父親の漢字一文字を受け継ぐみたいのはあるけど、、、

家康・家忠・家光・家綱・綱吉・・・のときも、なんかのゲームみたいだなと思ったよ。

 

この、ホーエンツォレルン家は代々王様の名前が同じなの。

 

初代 フリードリヒ1世

2代 フリードリヒヴェルヘルム1世

3代 フリードリヒ2世

4代 フリードリヒヴェルヘルム2世

5代 フリードリヒヴェルヘルム3世

6代 フリードリヒヴェルヘルム4世

7代 ヴェルヘルム1世

8代 フリードリヒ3世

9代 ヴェルヘルム2世

 

ルールがあるようで無い。無いようで有るw

 

こんなに≪フリードリヒ≫≪ヴェルヘルム≫が好きって特別な意味があるのかな?と思って調べてみました。

 

フリードリヒ(独: Friedrich, ドイツ語発音: [ˈfʀiːdʀɪç])は、ドイツ語圏の男性名。 古高ドイツ語の"frid"(平和)と"rîhhi"(権力、君主)に由来し、現代ドイツ語ではfrieden や Reich に対応する。 ラテン語だとフレデリクス。

英語だとフレドリックとかフレッド。「平和と支配」という意味があるとのこと。

 

ヴィルヘルム (Wilhelm) は、ドイツ圏の男性名。北欧にも見られ、場合によってはVilhelmと綴られる。古高ドイツ語 Willahelm に由来し、Willa は「意志」、helm は「兜」を意味する。

英語で言うとウィリアムがそれらしいです。「強い守護者」という意味があるとのこと。

 

⇒参照 系図の迷宮の人名対照表

 

由来を聞くと、王様の名前にふさわしいね。

それは分かったけど、だったら全員フリードリヒ・ヴェルヘルムに統一したらよかったじゃん。

さっきと言ってることが矛盾するけどw

 

で、さらに面白いのがそれぞれの王様にあだ名があるところ。

今までもルイ14世の≪太陽王≫だとかフェリペ2世の≪書類王≫とか出てきましたけど、そういうやつです。

 

初代 猫背のフリッツ

ルイ14世にめっちゃ憧れてほぼ同じスタイルで肖像画を描かせてます。

そこからも分かるように虚栄心と浪費家で人気低し。

「風采の上がらない小男」(←めっちゃ悪口)という意味でのあだ名だって。

よく初代王になれたね。ある意味ラッキーボーイなのかな。

 

2代 兵隊王(軍人王)

粗暴で教養は低し←え?汗

財政と軍政に力を注いだ王。そんなお父さんを持った息子は大変です。

なんか、スタンダールの【赤と黒】を思い出させるなあ。

⇒過去記事 スタンダールの赤と黒

 

3代 大王

ホーエンツォレルン家の中でも有名な人物。

フリードリヒ大王として、よく登場するらしいです。

啓蒙専制君主の代表ともいえる方で、軍事関係も父譲りだけど芸術や学問にもあかるいらしいです。

粗野で教養低めの父親は、「本ばっかり読んで、フルートなんか吹きやがって!」と全く理解が無かった様子。まさに赤と黒のジュリアンだね。

 

4代 デブの女たらし

ただの悪口ガーン

大王の次がデブの女たらしだよ。落差が激しいよ。

4代目は、大王の息子ではなくて甥っ子らしいです。

大王は、女性に興味が無い性質だったため、子どもはいないんですけど、それにしてもこんなあだ名される人しかいなかったんかい?!とツッコみたくなります。

 

5代 不定詞王

謎のあだ名が登場。

不定詞って・・・あの動詞の原形使うやつ?

Wikipediaによりますと

彼は父王の果てしない漁色に嫌悪を感じながら育ち、「分かる。不愉快」といった主語を欠いた横柄に響く断片的な話し方を身につけた。王は主語を欠いた動詞の人称を無視して不定詞のまま使用したので“König Infinitiv”「不定詞王」とあだ名されるようになった。

 

日本でいうところの「おい、飯!」「風呂!」みたいな感じね。

ヤな感じ・・・父親が嫌いだから所以なら、父親に対してだけ使えばいいのに。

そんなの理由にならなくない?

 

6代以降は、次回に紹介します。