時の流れ、マジで早すぎる。

 

 ついこの間2022年になったかと思えば今年もあと1ヶ月ちょっと。

 

 思い返せば東京オリンピックは1年前。ミルクボーイがM-1グランプリで最高得点を叩き出したのは3年前。SMAPが解散発表したのが6年前。そりゃ年もとるわけだ。

 

 ところでみなさん、「ジャネーの法則」ってご存知ですか?

 

 大雑把に言えば、"年齢を重ねるにつれて心理的な体感時間は短くなる"というアレです(違ったらごめんなさい)。もしこれが正しいなら、人生なんてあっという間なんだろうなーと思います。そんなことを考えるとうかうか呑気に過ごしてられませんね。

 

 …と、いきなりスケールのデカい話になってしまいましたが、この1年間が自分にとってあっという間だったというのは間違いないことで、Step to Peace 2022のコアメンバーになってから早くも1年が経とうとしている。ひょんなきっかけから始めたボランティアは、気づけば自分の人生にとって大切な居場所になっていた。

 

 

 

 大学に入学したのは2年と数ヶ月前。受験勉強から解放されて、やっと大学生活が始まるぞと期待に胸を膨らませていたのも束の間、たくさんの希望が詰まっていた1年間は、突然現れたよくわからないウイルスによって奪われてしまった。

 

 散々縛り付けられた挙句、数年後にはガクチカやらなんやらを求められるであろう近い将来を考えるとただやるせなさを感じるばかりで、「やってらんねー」と嘆いて過ごしていた。

 

 でもそれと同時に、心の奥にはどこか安心している自分がいる感覚もあった。それは、例え何にも挑戦しないまま大学生活を終えてしまっても、

「まあ行動できなかったのはコロナのせいだし」

と環境を言い訳にすることができると、自分の中の怠惰センサーが察知していたから。

 

 そんなわけで、大学1年生の頃の私は、対面で活動できないなら入る価値もないやとサークルには入らず、ただ与えられた課題をこなして、後はテキトーに過ごすような生活をしていた。

 

 そうしているうちに2年生の春を迎え、対面授業が始まりキャンパスへ足を運ぶと、そこには既に新しい人間関係を手に入れている人や、制限がある中でも新しいことに挑戦して前に進もうとしている人達が沢山いた。

 

 同じ1年間という期間を同じ条件で過ごしたはずなのに、私は彼ら彼女らから取り残された様な気分になった。なんとかこの現状を変えなければと考え、とりあえずいくつかのサークルに入ることにした。そのうちの一つがボランティアサークルだった。

 

 「ボランティアをしている」と言えたらなんとなく自分をよく見せられるだろうとか、無難に人間関係も得やすいだろうとか、そんな気持ちで入っただけのサークルだったけど、これが自分の大学生活のターニングポイントになった。

 

 小さい頃から人に喜んでもらうのが好きな性分だった私は、活動に参加するごとに、ボランティアって意外と楽しいじゃん、人のために行動できるってカッコいいじゃんと思い始めた。そうして、自分がボランティアを企画する立場になってみたいと考えるようになり、気がつけばたまたま出会ったStep to Peaceという学生ボランティア団体のメンバー選考に応募していた。

 

 

 

 ...と、今や懐かしいあの頃を頭の中から引っ張り出して文字に起こしてみましたが、これが私がSTPのコアメンバーになった経緯。ボランティアを始めたきっかけは本当にテキトーで、お世辞にも立派と言えるものではないけど、それが巡り巡って自分にも他人にもプラスに働いているんだから上出来な方ではないでしょうか。パンデミックやら人間関係やら自分自身の変化やら、当たり前っちゃ当たり前のことなんだけど、人生って先が読めないものですね。

 

 

“人生はチョコレートの詰め合わせのようなもの。あなたが何を手にするかはその時まで分からないの”

 

 

 これは私が大好きな映画「フォレスト・ガンプ」で、主人公ガンプの母親が最期に息子に送ったセリフ。言わずと知れた不朽の名作なので、この文章を読んでいる人の中にも見たことがある人は多いのではないでしょうか。

 

 映画は冒頭に出てくるこのフレーズから始まって、その後はまさしく言葉の通りに、開けてみないと分からない、ガンプの思いがけない半生が語られていく。

 

 まあ、要は「人生は予測不能」というメッセージが込められたセリフなのですが、本当にお洒落で的を得ていて、素敵な言葉だなと思います。

 

 STPに入った当初から、成し遂げたい目標や計画は立てていたつもりだったけど、実際には思い掛けない経験を沢山して、一期一会と呼ぶに相応しい人間関係を得た。とにかく想像できないことに溢れた1年間だった。

 

 「想像できない」ということは、勿論ハッピーなことだけだった訳じゃなくて、辛いことも沢山あったけど、今はそれも自分にとって大きな財産だと思えています。

 

 未来のコアメンバー達へ。

 

 Step to Peaceがこれからあなたに渡すチョコレート箱の中には、甘くて美味しいものだけでなく、想像よりも苦いものや形がいびつなものも入っているかもしれません。少なくとも私はそうでした。

 

 それでも、食べてみたら苦さの奥にある甘味に気が付けたり、不恰好な形を愛おしく感じることが出来たので、私はこれでよかったと思えています。

 

あなたが口にしたチョコレートが、素敵なものであれば幸いです。

 

Step to Peace 2022 ヒロキ

 

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