こんにちは。音楽を活用して
幸せな園づくりをサポートするStepの山本です。
以前ブログで年長さんとお母さんの会話から
小学校への進学についてお話しました。
本日は主に保護者の皆さまへ
「小1プロブレム」
について少しお話してみたいと思います。
「小1プロブレム」
とは
小学1年生になったばかりの子ども達が
集団行動に馴染めず、
入学当初は全員落ち着いて
椅子に長時間座り授業を受ける事が
出来ない場合もあります。
日にちを重ねる毎に
段々と落ち着いて来るのですが、
この入学当初の落ち着いて
授業が出来ない状態が
ずっと続いてしまう事をいいます。
幼稚園や保育園では
遊びを中心とした活動や体験が主で
意識的に取り組んでいる園以外では
座学で長い時間、学ぶ事はありません。
ところが小学校に入ると
ほぼ座学で教科の学習が主になります。
また小学校に入学直ぐのクラス作りも
子ども達それぞれの幼児期の過ごし方や
内面的な成長、
その他、様々な事が異なり
クラスが1つにまとまるためには
先生も子ども達も労力と時間もかかります。
また小学校は学校全体が決められた時間で
動いている為、
ゆっくりと個別に待ってもらえる事も
難しくなってきます。
そんな新しい環境の中で
子ども達も慣れないながらも少しずつ順応し
新しいお友達と出会い、助け合いながら
世界を広げ心身共に成長しています。
情報ばかりが一人歩きし
「プロブレム」
( problem=問題 )
などという名前が付くと
第一子が小学校に入学する保護者には
特に心配されるかと思いますが、
「我が子が毎日通うクラスが
こういった状況になる可能性がある」
という事を理解しておくだけでも
良いと思います。
そして入学式まで少し時間があるので
年長さんは家庭でも少しずつ楽しみながら
入学に備えて小学校生活を送る
トレーニングを始めるのもお勧めです。
本日は以下の3つについて
お話したいと思います。
1.和式トイレトレーニング
2.話を聞いて最後まで自力でやり遂げる
3.一時限の時間分、座学する
以上です。
大人でも言葉では理解出来ても
心身面で対応出来ない事も
多々ありますよね・・・?
実際に体験・体感する事が
一番効果的な練習になります。
ポイントとしては負荷が低い所から取り組み
「小さな出来た!」
の積み重ねが出来るといいですね。
1.和式トイレのトレーニング
まず子どもにとって園と小学校の違いで
大きな事はトイレだと言います。
自宅や園は洋式トイレなのに
小学校は和式トイレしかなく
学校でトイレでの排泄が
大きな課題になる子もいるそうです。
こちらも入学後を想定して
今の内からショッピングセンターや
公民館など
意識的に和式トイレを使わせる様にすると
入学後も問題無く排泄も
出来るようになるでしょう。
2.話を聞いて最後まで自力でやり遂げる
話を聞いて言われた事を理解し
自力で行動しやり遂げる事も
園児の時代からも経験はありますが、
小学校となると持ち物や連絡など
段々とレベルアップしてきます。
そこで今の内から
保護者から子どもにお手伝いをお願いし
文字を書ける子はそれをメモに書きとらせ
自分の力で最後までやり遂げる事を
経験させる。
出来た時は
「お話をちゃんと聞いて
自分で最後まで出来たね!」
と自分は何が出来たのか?を
子どもに理解させる褒め方をする事を
少しずつ継続していけば
学校生活で困る事も少なくなります。
合わせて自己肯定感や自尊心も育ち
小学校で今までに会った事の無いタイプの
友達や上級生、先生などに出会っても
その子なりに対応していける逞しさを
育てる事が出来るでしょう
また、その過程で、もし失敗をしたら
更に素晴らしい経験になります。
「失敗しても最後まで頑張って
やり遂げる事が出来た」
という経験が持てたら素晴らしいですね。
3.1時限の時間分、座学する
1時限45分間を一日数時間座って
授業を受ける訳ですが、
これも自宅で「学校ごっこ」と称して
最初は短い時間から
ひらがなの練習をしたり、
本を読んだりする事を行い、
段々と時間を延ばしていきます。
取り組む内容は難し過ぎない内容が良いでしょう。
この場合は内容よりもある程度の時間
座って学習に取り組む事が目的です。
また子どもには
最初は「今日は〇〇分」と言う必要はありません。
保護者が意識をしながら
子どもの状態に合わせて
ひらがなのドリルなどをさせ
少しずつ耐性を育てていくだけでも違うと思います。
なかなか取り組まない時は決して強制せず
保護者も横で書き物をしたり読書をすると
「自分一人だけ」と感じる事なく
一緒に頑張っている安心感が持てるかもしれませんね。
やり終えたら
赤鉛筆で〇を書いてあげたり
カレンダーの取り組んだ日に
自分でシールを貼らせたりすると
頑張った積み重ねを振り返る事が出来て
子どものモチベーションもあがりますよね。
以上、3つの取り組みを書いてみましたが、
出来る範囲で取り組んでみては
いかがでしょうか?
「プロブレム」
( problem=問題 )
と言われている事があるのなら
家族で協力し
楽しみながら取り組む事で
春からの小学校生活も
より楽しむ事が出来るでしょう。
何事も
「準備が全て」
「準備した以上の事は望むべきではない」
と言われています。
人は環境の変化が
大きなストレスになると言いますが、
幼児から学童への変化は
子どもにとって
身体以上に精神的に
大きなストレスがかかります。
今回お話しした事は
目に見える机やランドセルなどの
コト
モノ
の準備以上に大切で
今後に影響する事ではないでしょうか。
最初は出来なくて当たり前。
桜の季節を待ちながら
温かく優しい気持ちで
子どもの心に新しい小さな種を
蒔いてみてはいかがでしょうか・・・?
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
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