こんにちはStepの山本です。
まだまだ寒い日が続きますが、時々、お天気の日は風は冷たいながらも
太陽の暖かい日差しに心も緩み「生きてるってこういう事なんだなぁ~」
と体感しています。
さて、本日はある保護者とのエピソードをお話しします。
その保護者のお子さんは、とても優秀で理解力があり
クラスでもお手本になるような子でした。
色んなお稽古事も習っていて、どのお稽古事も頑張っていました。
ある日のレッスンで特別に落ち着きがなく
これまで関わってきた中で異常な位じっとしておらず、
「何かあったのかな・・・?」と違和感を感じながらも
その日のピアノのレッスンは終わりました。
いつものようにお母様がお迎えに来られ気になった為、今日の様子を話し
「最近何かありましたか・・・?」 とお尋ねしました。
すると直ぐにその日の態度についてお詫びをされ
「帰ってからも注意します」
と言われました。
私は「その子の中の何かが今日、サインとなって出ているので
態度が悪いという話ではなく何かストレスが溜まるような
状況などがないかを知りたかった」
という事を伝えました。
聞けば確かに塾で頑張らなければいけないテストがあり
それに向けてお母様も頑張るように言っているとの事。
その子のご家庭はいわゆる富裕層でお父様も社会的にステイタスが高く
お母様も常に雑誌に載っているようなセンスの良いファッションです。
まだ小さな兄弟がいて、その子とは真逆の性格で
自由奔放でお母様にもその生徒さんにも凄く甘えます。
自宅でも勉強の量がとても多くあまり遊ぶ時間も無いとの事。
お母様にその子が甘えてきたりする事はありますか?
と尋ねると
「あの子は甘えて来ない」 との答え。
合わせて
「お母様自身はご自分のお母様に
甘えたりされていましたか?」
と尋ねると
「甘えなかった」 との答え。
私はその子はお母様に愛されたくて見ていて欲しくて
一生懸命、勉強もお稽古事もレッスンもお母さんに褒められる事を糧に
頑張っているのかもしれませんね・・・。
本当は小さな兄弟を差し置いて思いっきり甘えたり、
スキンシップをしたりしたいけど
いつもいつも我慢して自分の本当にやりたい事に蓋をして
「おりこうさん」を
演じているのかもしませんね・・・とお話ししました。
するとお母様がポロポロと涙を流され
「その通りかもしれません」 と一言。
その時、お母様自身の中の幼い頃のご自分と
今のお母様自身と、その生徒さんの三人が
一緒に泣いている様で、
私自身もとても胸が痛みました。
そこでお母様には既に理解力は相当高いので
今は勉強より心を育てる大切さを話しました。
そして
「まずは夜に短い絵本でいいので一緒にベッドに入って読み聞かせをしてあげたり
くすぐり合いをして思いっきり笑ったり、
日曜日におにぎりやホットケーキなど簡単な料理を一緒に作って
おいしくても失敗しても手放しでゲラゲラ笑って、たくさん褒めて・・・。
ほんのささやかな事でも構わないので
親子二人で共有、共感をしてお母様からたくさんの笑顔を
プレゼントしてあげて下さい。
お母様からしたら実体験が無いので
「たったそれだけの事・・・?」
と思うかもしれませんが
たったそれだけで、その子の心は勇気100倍になるのです。
そうなれば黙っていても勉強も心から楽しみながら
自分の為に頑張るようになるし、
大きくなってから変な人に騙される事もないし、
その子自身も明るく楽しい家庭を築ける様になり
みんながハッピーになります」
と冗談交じりでお話ししました。
合わせて
「成績などの結果だけを褒めると逆にその子にとっては
プレッシャーになるので、その点は十分気を付けて伝えて下さいね」
ともお伝えしました。
お母様はずっとボロボロと涙が止まらない状況でしたが、
人として、とても理性的でお優しい方なので
私の話もそのまま受け入れられ
今日の涙でこれまでの何かを浄化されたように
最後はすっきりして笑顔で帰られました。
昨日お話した事に繋がるエピソードでしたが、
本当に悩みの無い親はいないのです。
若い先生方には、大変難しい事かもしれませんが
「何故そうなってしまうのか・・・?」
という因果関係を学ぶと
自信を持って対応出来るようになるかもしれませんね。
周りにいらっしゃる頼れる先輩の先生も
色んな保護者との関わりがあります。
先輩方とたくさんコミニュケ―ションを取る事も大きな学びになりますね。
私自身も修行の身。
まだまだ勉強していきたいと思っています。
未来ある子ども達のために私達も成長しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
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