母に対しての気持ち
蓋をしていた感情
それを見るのは
とても勇気のいることでした。
やっと気持ちと向き合っても
苦しくて
涙が止まらない
体調が悪くなる
そんなことが続きました。
母はあのようにしか
できなかったのだと
頭では理解できても、
私の中にいる小さな私が
怒って泣いていました。
私の中にたくさんある
母への恨みを認めること
ひたすらそれを続けて
小さな私が
笑ってくれるようになりました。
もうこの気持ちを
手放してもいいかな
自分のために
母を赦そう
そんな風に今は思っています。
お母さん
私はいい娘ではなかったね
ごめんなさい
あなたにされたたくさんのこと
つらかったけれど
だからこそ学べたことがありました
その学びが私には必要でした
もう大丈夫
私はあなたのことを赦します
ありがとう
母は働いていて
ほとんど家にいませんでした。
たまに家にいても
機嫌が悪かったり
疲れていたり
私は緊張するし
否定されるので
話すことも
あまりありませんでした。
そしておそらく私は
母を困らせることを
無意識のうちに
していたのだと思います。
母は自分の大変さを
わかって欲しかった
もっと労って欲しかった
私は自分を否定し
妹を可愛がる母を
恨めしく思っていたはずです。
相手が自分を映し出す鏡だとしたら
親子なのに
理解できない
互いにそう思っていたのですね。
あの頃の母が
そして私が
相手を少しでも
思いやる気持ちを
持つことができていたら…
私が母にほんの少しでも
寄り添うことができたなら
お互いを理解することができて
私もこれほど
苦しまなかったのかもしれません。
「あなたの宝物は何ですか？」
「ぼくの宝物はお父さんとお母さんです」
先生に質問された息子が
そう答えたと聞き
とても驚き、そしてうれしかったです。
息子は子どもらしく元気いっぱいで、
よく笑います。
私も息子のように
楽しい幼少期を送りたかったです。
息子が笑顔でいてくれるのは、
夫と私の彼に対する愛情が
伝わっているからかなと思います。
愛を持って息子と接していると
母が私にしていたようなことは
どうしてもできない
そう思います。
それでは、
私の母は娘の私に
愛情が無かったのか？
愛が無かったわけではない
可愛くなかったわけではない
母は生きるだけで精一杯だった
自分も厳しく育てられて、
そのやり方しか知らなかった
理解できないことが多い母ですが、
母は母でつらいことがたくさんあった
心からそう思えるようになりました。
流産が続いてから
今まで以上に感情に蓋をして、
何をしてもつらく
笑えなくなりました。
そんな時に
ある妊活カウンセラーの方の
著書を読みました。
そこにはマインドの大切さが
書かれていました。
妊娠のために身体のことは
気にしていたけれど、
こころは置き去りでした。
子どもの頃からずっと
自分の気持ちを置き去りにしていた。
藁をもつかむ思いで
その方にお会いしました。
そして自分を変えたいと思い、
心理についての講座を受けて
自分と向き合うようになりました。
当時の私は
自分の思いを否定して
自分自身をギリギリと
締め付けていたように思います。
学ぶことで
ほんの少しずつですが
自分を緩めること
俯瞰して自分を見ること
自分を認めることが
できるようになってきました。
思い出すことすら
出来なかった幼少期を
少しずつ思い出し
小さな自分と向き合い、
そして
母を赦すことができたら
そう思うようになりました。
右上を見ながら
私はどうしたい？
そう自身に問いかけること
自分向き合うために
これからも続けていきたいです。
幼い頃からずっと
生きづらさを感じていました。
その原因が母との関係にある
なんとなく気づいていたけれど
見ない振りをしていました。
私は流産を二度続けて
経験しました。
一度目の時は本当につらくて、
ずっと泣いていました。
二度目はほとんど
泣けませんでした。
泣かなくても
乗り越えられたと
思っていました。
それは大きな勘違いで、
感情を抑えて感じないように
していただけでした。
思えば幼い頃から
自分の思いを抑えていました。
そして母に否定されたように
自分自身を否定し続けてきた。
妹が生まれることで
自分の存在価値が
無くなったように感じた私は
息子に私のような思いをさせたくない
無意識のうちにそう思っていた
ことにも気づきました。
さよならした赤ちゃんたちが
教えてくれました。
自分と向き合い、
母を赦すこと
それが私を解放し、
新たな一歩を踏み出すために
必要なことでした。
