彼女 | days

彼女

君は僕に「頑張って。」と、もどかしそうに言った。
君がもっと、何か良い言葉を探してるのがわかった。
僕はそれがわかったから、
これ以上、君を困らせないように「うん。」と言った。
「ごめんね、こんなことしか言えなくて。」
僕の気持ちとは裏腹に、僕の短い うん の返事は、
『何か』を探しそびれた彼女を、もっと困らせてしまったようだ。
僕はもうこれ以上、彼女を困らせまいと思った。
でも、そうするには何て言えばいいのかわからなかったので、
「ありがとう。」と言った。心から。
言ってから気付いた。しまった、また僕は短い返事を。
「うん。」と、彼女は言った。笑いながら。
僕の心配など、彼女はお見通しだ。僕も笑った。