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すべて世は事も無し

私が「うつ」の沼に足を踏み入れそうになった時に思い出した詩の一遍です。
遥か大空の向こうから見下ろせば、些末な事。
大丈夫!自分を取り戻し、前を向こう!!
「すべて世は事も無し」と言える位に・・・。


異界の住人の最終退去日は11月末となっているが、本来の退去日は10月末。


長男と同居する事になり、内心ウキウキ気分と思われる異界の住人。

毎日コソコソと部屋の片付けをしていた。



週末になると引越し作業で忙しいのか、昼過ぎに次男に

真顔「今日は夕食作れません」

真顔「今日は帰りが遅くなります」

という感じでLINEを送っていた様子。



彼は私には連絡を入れることはしないので、いつも次男を通して知ることになる。

しかも、彼が次男にLINEを入れるのは間際になってから。

緊急事態で急に用意できなくなったと言う訳ではないはずなのに、どうして前もって言っておかないのか。

前の日に言っておいてくれれば、その日の行動の配分を考えられるのに、急に言われて振り回される。


異界の住人が次男の食事を用意する責任(自分から次男の食事の用意をすると言ったはずなのに)をたびたび放棄することで、

仕事帰りに次男からのLINEに気付いてお弁当を買って帰ったり、

異界の住人が用意する日なのに、慌てて買い物をしに行って作らなくてはならなくなる事も。



冷凍食品があるから次男はそれを食べていれば良いと思っているのか、それとも私が作ればいいと思っているのか。

相変わらず他人の状況なんてろくに考えてもいない。




長男との同居に向けて引越し作業に精を出す異界の住人は、その事で頭がいっぱいなのだろう。

作らないならせめてお金を置いて行けムカムカ

でないと食費は次男負担になるんだから。

あっ!それとも、調停の日に次男に15000円渡したから、別に食費はそれでじゅうぶんだと思っているのか。



異界の住人が次男の食事を軽視した事に対し

えー?「なんか、用済みって言われた気分だよ。」

と次男が言っていた。


次男にそんな感想を持たせた彼の行為。

長男に擦り寄るために、異界の住人の気持ちはもうそっち重視だと

そう感じさせるものがある。

食事は私が用意するから問題はないのだが、

次男の食事を作ると自分で豪語しておきながらのこの始末。


せめて、申し訳ないと言葉を添えて

「これで何か買って食べて」とお金でも置いてあれば全く違う印象になるのに。




瞬時に立派な言葉を吐く異界の住人。

深い付き合いでない、表面しか見ていない人だったら、

異界の住人のその立派な言葉に騙され、彼がその言葉通りに行動しているのだろうと思い込み感心して評価を上げる事だろう。


けれど、深く付き合ってみると、

その言葉と行動が一致しない事に気付く。




しょんぼり「でも、案外周囲の人にも気付かれてて、何も言われてないだけなんじゃないのかなぁ。本人だけが気付いていないとか。」

そんな感想を次男が言っていた。


えー?「食事の用意も頑張っていたのは最初の数ヶ月だけだからね。だんだん面倒臭くなってきたんでしょ。しかもお金もかけたくなくなって。

どんどんショボくなっていったもんね。」





毎日の様に朝の5時からゴソゴソと荷物の運び出しに精を出していた異界の住人。

いつになく気合が入っているよね。

車に荷物を積んで職場へ行き、帰りに新しいアパートへ寄ってセッセと荷物を下ろしていたんだと思う。



異界の住人の意識はもう長男とのウキウキ生活に向かっている。

彼の頭の中の予定では、自分の自慢話をよく聞いて同意してくれ、

自分に優越感を与えコンプレックスを満たしてくれる気分の良い楽しい世界になるはずだと。

そんな世界を夢見ているんだろう。


では、次男の時の様に手を抜かないように気を張り続けるか、

お金をかけて長男に良い顔をし続けないとね。

ある意味、次男の方がこだわりがなくて楽だったと思うけど。



さて、異界の住人の思惑通りの夢のような楽しい生活が待っているのか。

それとも、思っていたイメージと違う状況になるのか・・・。



異界の住人の思惑なんてどうでもいいけど

長男の足を引っ張って迷惑をかける事だけはしないで欲しい。