ネットニュースで、「ヘッドランドに近づかないで」と言う記事が出ていたので嫌なエピソードを思い出した。
海岸の砂の流出を防ぐために造られた人工岬ヘッドランド。
T字型と言うか碇型と言うか、そういう人工物が海岸から突き出していて、直接的な波の影響が少なくなっているのでその内側は海水浴に適している様に見える。
しかし実際は、水の流れが複雑になり、離岸流なども発生。
最悪沖へと流されてしまい、毎年水難事故が起こってる。
そんな場所へ子供達が幼稚園の頃、異界の住人に連れて行かれた事があった。
その場所はたくさんの家族連れが遊んでおり、とても賑わっていた。
私はチョロつく長男の担当(?)なので長男の後を追いかける事になり、異界の住人は次男の相手をする事になった。
長男は濡れたり汚れたりするのが嫌いなので、海には近づかずに岩場を覗いたり浜辺で何かを探してみたりと遊んだ。
しばらくして長男と戻ってみると、次男が半べそをかきながら異界の住人と戻ってきた。

次男は濡れても良い様に海水パンツに着替え、浮き輪を持って遊んでいたのだが、どうやら異界の住人は水辺での水遊びに飽き足らず、次男を海の中へ誘い入れた様子。
そこで次男は複雑な海流に巻き込まれ、海の中でもみくちゃになって半分溺れかけた様だった。
異界の住人はその様子をニヤニヤヘラヘラしながら話した。
まさか、あの場所で海の中に入るとは思っていなかった私はビックリした。
どう見ても海水浴する様な場所ではなく、せいぜい岸辺で遊ぶくらいだと思っていたからだ。
海岸の駐車場には<泳ぐな危険>の立て看板がある。

ちゃんとわかっていて、そうならない様に注意するために次男と一緒にいたはずでは?
それなのに、自ら次男を危険に巻き込んでどうするの?
もしかしたら、命にかかわっていたかも知れないのに・・・。
けれど異界の住人は
「大丈夫だろう。」
と、何の根拠もなく断定をする。
今まで何とか大丈夫だったのは、ただ単に「運」が良かったからかも知れないのに・・・。
異界の住人と危機認識がズレているのを感じた。
きっと、自分が次男を海の中に誘ったせいで怖い思いをさせただなんて感じてもいないし、自分は悪くないと思っているに違いない。
もしかしたらサラッと忘れているかも。
危険察知能力のない異界の住人。
子供を守るどころか、一緒にいて更に危険度が増す存在。
それ以降、次男はその溺れた事がトラウマとなり、
泳ぎに行くと言う事が嫌になったと言っていた。
異界の住人は、自分の考えなしの行動が人の心に傷を残している事に気付こうともしない。
行動を修正しないので、人を傷つける事を延々と繰り返す。
無意識に、悪意無く ニコニコ
ニヤニヤ
しながら。