まゆは今、介護士としてお仕事をしています。

離婚すると決まり、車の免許を取り、一生できる仕事をしようと介護の初任者研修の学校に通いました。

去年の3月から働き始めて、今1年経ったところです。

働き始めて初めて食事介助をさせていただいた女性利用者がいます。このsh
体はお肉を探すのが大変なほどでしたが、ほっぺたはぷにぷにしていてとても可愛いおばあちゃんでした。
気が強くて常に不満を口にしていましたが、食事介助をさせていただいた際に言われたことがあります。

「あんたはとっても可愛い子。
 みんないい子だって言ってるよ。」

この言葉を聞いた時に、この仕事頑張れるかもしれない。うん。頑張ろう。
って思えました。
認知が進んでいるので、たまたまの発言だったかもしれない。
だけど、あの時のまゆにとってはとても意味のある発言でした。

このおばあちゃん。
意識レベルが下がり、食事、水分が摂れくなっていきました。
そして先月、朝4時16分。施設で息を引き取りました。

夜勤で看取りを行った同僚からラインをもらい、すぐに施設に向かいました。
冷静になろうと言い聞かせていましたが、アクセルとブレーキを間違えてしまいました。

施設に着き、そのおばあちゃんに会いました。
最期はお肉が落ちてしまった大好きな可愛いほっぺは、エンゼルケアでお化粧をほどこされ
ピンクに染まっていました。

まゆに介護の世界で頑張ろうって決意させてくれたおばあちゃん。

1年経ち、仕事での悩みも増えてきました。

でもあの言葉があるから頑張れる。

テルテル。
私、みんなが幸せな笑顔になれるような介護ができるように、
もっともっと力をつけるから。
だらけてたら、また、
「このバカ女!」
って怒ってね。
天国で大好きなお父さんと仲良くね。