或る日、ある街で、1人の少女が生まれた。


少女の名は、「プルメリア」。



-プルメリアとは、鮮やかな橙色のきれいな花のこと。


花言葉は、「恵まれた人」-・・・



プルメリアは、裕福な家庭に生まれ、健やかに育っていった。






-それから、14年後・・・-



プルメリアはもう、14歳になっていた。


今日は、プルメリアは空港にいた。



何故かというと、「自分の夢をかなえるため」に、新たな地へ、旅立つことになったのだ。


最後の見送りには、プルメリアの友達・キルンが来ていた。


「プルメリア、向こうに行っても私たちのこと、忘れないでね !」




「うん・・・! またどこかで、会おうね・・・!」





そう言って、プルメリアは、新たな地に旅立っていった。









-プルメリアが旅立ってから、もう6年が経った。










街の片隅に、プルメリアの花が植えられている。


その花は、プルメリアが自ら植えたものだ。




鮮やかな橙色のその花は、あの時の記憶を思い出させる。


プルメリアの友達、キルンはその花を見ながら、別れの時の記憶を思い出していた。





「プルメリア、元気かな・・・」


ふと、つぶやくと、後ろから、



「元気に決まってるじゃん!!」


と、声がした。





振り返ると、そこには、プルメリアの姿があった。



「プルメリア・・・!」


キルンは、プルメリアに抱きついた。



「えっ・・・、どうしてここに・・・?」


「うん、ちょっと仕事でこっちに来ててさ、すぐ近くなんだよね。」



また



この地で



会えるとは思ってもいなかった・・・



「それじゃあ、またね! 今度、手紙送るね!」


「うん! また遊びに来てね!」









キルンは、プルメリアの姿が見えなくなるまで、手を振っていた。





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おはようございます。 管理人の涼宮です!


「在りシ日ノ記憶」memorys2、楽しんでいただけましたでしょうか?


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