アーケードスティックのお話・その56 Qanba Dragon | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

遂にアーケードスティックの最終地点とも言えるQanba Dragonを購入した。すでに8年近く前のモデルであり、各種フラッグシップアケコンが圧倒的な性能を持つ今となっては全く買う必然性のない代物なのであるが、やはり無駄とも言える豪華な作りと圧倒的な存在感を見逃す事がどうしても出来ず、新品で購入の機会があった事で思い切って買ってしまった。



発表が2016年と言う事はもちろんPS4時代であり、つまりはObsidianよりも前のモデルなのである。しかし、その作りは非常に先進的であり、当時まだマッドキャッツしかなかった開閉式をすでに採用、そしてコードが収納式ではなく、当時はまだ他に例がなかったVictrixのように巻き付け式と言うのが先見性を感じさせる。

 

レバー周りとボタン周りの剛性感と静穏性もかなり良い。2016年モデルでありながら、現行のObsidian2に匹敵する作りとなっている。Obsidian2自体現行最強クラスのアケコンであり、正直迷ったらこれを買っておけば間違いないレベルなので、最近値下がりした事もあって今更Dragonを買う必要はないのであるが、それでも8年前のモデルでこの作りは驚異的だ。



机置きだとかなり邪魔なので、膝置きがメインとなると思うのだが、6キロ近い重量はさすがに重い。まあそれだけ安定感はあるのは間違いないが、机置きメインであればNaconの方が使いやすいだろう。ただ、Naconは若干空洞感を感じるのと、また価格にしては安っぽいので、Dragonでも悪くはない。

 

LEDに関しては正直期待外れ。光りを期待したいのであれば、少々高いがVictrixが良いだろう。紫のVictrixは高級感がマシマシで非常に格好良く、机置きした時の安定性と角度も最高なのであるが、反面静穏性が犠牲になっているのでそこは好みだ。

 

しかし、Dragonの売りと言えば何といっても高級感と、それからくる所有欲の満たされだろう。今更Dragon?と迷った部分もあったのだが、これほど所有欲を満たしてくれるのであれば、今となっては買って大正解だ。しかも、8年前のモデルでありながら未だ新品で入手可能だと。つまり、当時よりも改良されているかも知れないし、当時の遅延判定はかなり悪かったが、現在では体感出来るような遅延は感じられない。

 

ひとつ注意点があり、レバーとボタン部分はプラスチックケースで保護されているのであるが、こちらはねじ止めされているので、それを外す必要がある。私はこれに最初気付かなかったので、強引に外して壊しそうになってしまった。これだけは気をつけておきたい。

 


そして、もうひとつ、こちらは未だに日本では代理店から正規販売されていないのだ。つまり、日本で買えるものは全て輸入品と言う事になる。つまりはそれだけ割高になってしまう訳であり、Amazonと楽天のいずれも6万円超えとなってしまっている。もちろん現行では最高額のアケコンなので、今更その価格で買う価値があるかどうかは疑問だ。それでも、もし4万円台ほどで入手出来るのであれば、今でも価値があるかも知れない。