4月下旬ぐらいにエアアジアXのセールが行われており、なんとこの円安のご時世にKLまで往復3万円と言う破格で売られていたので、これは行かないと、と言う訳で昨年9月以来のKL旅行へと行ってきた。しかし、KL自体はこれで3度目なのでもう慣れっこなのだけれども、これまではそれぞれスクート、キャセイパシフィックの利用、つまり全て経由便であったので、KLIAまでの直行便を選んだのは3回目にして今回が初めてとなったのだ。
経由便を選んできた理由としては、単純にLCCでの7時間連続フライトは身体に厳しいと思ったからである。しかし、アジアLCC最大手のエアアジアの体験談は実はそれほど悪くはないと言う事を知り、そして深夜便かつ羽田発と言う抜群の利便性、そしてもちろん3万円台と言う破格の安さと言う、これだけの好条件が揃ったらエアアジアXを選ぶしかないだろう、と言う結論に至った訳である。
ただ、もちろん3万円と言うのはオプションゼロの価格なので、バッグを2つ持っていく以上受託手荷物は必要である。エアアジアXにはこれと、座席指定と食事が含まれたオプションがあらかじめ用意されているので、初めてという事もあり往復分頼んでおいた。なので、結局43000円ほどとなってしまったのだが、以前までに払った金額を考えたらまだまだ破格である。
そして出発の日、空港を楽しむために多少早めに行ったものの、確かに羽田は利便性が高いとは言え成田ほどワクワクはしない。まあ、成田まで行くだけでプチ旅行なので、その点の違いはあるにせよ、やはり羽田では成田ほどの高揚感は感じられないものだ。なので、展望台を覗いただけでとっととチェックインを済ませていった。
チェックインは当然オンラインで済ませたものの、羽田ではスマホのみは不可能と言う事で、結局対面チェックインとなりバックパックを預け、紙の搭乗券を貰って出国手続きへと向かった。時間帯のせいか分からないが、全く人は並んでおらずあっさり出国出来たので、かなり時間を持て余した私はすぐにプライオリティパスラウンジへと向かった。去年KLに行った時とは別の場所に移転していたのであるが、広さも食事もかなりしょぼく、無料は5回までと言う制限付きとなる来年以降は決して使わないと決心した。これならゴールドカード付帯のラウンジで十分である。
しかし、それなりに腹を満たした私は、正直機内でも食事は不要なぐらいだった。にも拘わらず、機内食の提供が思いのほか早く、おおよそ1時間後ぐらいに始まったかと思う。しかし、このぐらいの時間だと大体九州から沖縄辺りを飛んでいるのだけれども、この辺りだと乱気流に巻き込まれる確率が非常に高く、かなり不安になったものだ。
幸い、そこまで強い揺れはなかったものの、全く食欲はなかったので、正直食べる気は全く起きなかった。しかし、頼んだオムレツが思いのほか美味しく、これは食べきらないと勿体ないと思った私はなんとか食べきった。それは良かったものの、搭乗前にたらふく食べておけば7時間のフライトでも機内食は要らないと思ったものだ。
しかも、KLには思ったよりも早く着き、おおよそ6時間ちょいぐらいで着いてしまった。大体香港プラス2時間と考えたら十分近いと言える距離である。これまではずっと経由便だった事もあり、マレーシア旅行は近いとは言えなかったのだが、これでぐっと難易度が下がったと言える。
ただ、あまりにも早く着きすぎたのでしばらくの間空港で時間を潰さなければならなかった。香港国際空港のように洗練されているとは言えないし、休めるようなベンチも多くはなかったので、しばらく中をうろついていった。少しお腹が空いてきた頃にSubwayへと向かい、そこで朝食を食べて9時過ぎぐらいまで過ごしていったかと思う。そこからKLIAエクスプレスに乗り、当然タッチアンドゴーカードでの支払いを済ませたのであるが、なんと今はビザタッチで割引が利くのである。これは全く知らなかったので、シンガポールへ行った際の回も含めて400円ほど損をしてしまった。