メガドライブミニ2を語る・その2 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

そんな事情により、メガCD版「ニンウォリ」における、オリジナルVGMの完全収録というのは極めてセンセーショナルな出来事だった。そして当然、アレンジBGMも収録されたのだが、こちらはゲーム発売前にコンプリートアルバムという名前でCD化されていた。まだメガCDを買う予定ではなかった私は、当然そのCDも買ったのであるが、これが全曲非常に素晴らしい出来でおり、当時のアレンジCDでも屈指の名盤であったかと思う。

 

そして、メガCD内蔵のPCM音源の威力もあり、BGMのみならずSEもアーケード版を完全再現という出来だった。画面こそ1画面だが、アーケード版風にシネスコサイズアレンジとなっているし、当時のハード性能からしたら究極とも言えるほどの出来だったかと思う。まあ、ぶっちゃけゲーム性だけで言えば、すでにPCE版が発売されていた事からも分かるよう、ROMカセットでも普通に移植出来たはずである。

 

肝心のBGMも、メガドライブ本体のFM音源を駆使すれば、容量さえあればアーケード版に近い音色を再現出来ていたかも知れない。しかし、それでもあくまでCDに拘ったタイトー、このタイトルには並々ならぬ思いがあったに違いない。この辺りの拘りを、正直当時のコナミ辺りにも欲しかったものである。

 

そして、忘れてはならないのがZuntataモードという、蛇足ではあるがCDの機能を目一杯活かしたおまけである。CD音源と、実際のZuntataスタッフによる実写取り込みの静止画で進んでいくプロローグなのであるが、まだムービー導入以前の時代だけあってこれだけでも実に見応えがあったものである。メガドライブの同時発色性能の限界により、今見るとかなり粗いのであるが、ビデオ出力が主流だった当時では上手い具合にボケてくれたので、これでも十分綺麗に見えたものだ。

 

なので、今でも非常に思い入れのあるゲームなのであるが、さすがに当時ではニンウォリの攻略方法などは見つけられるはずもなく、戦車が倒せる事も知らないので、ほとんどまともに進めなかったものだ。かなり後になって、大和市のブックオフでアーケード版のビデオを買った時に、初めて戦車を倒せるのを知ったほどだ。

 

それを見てからはある程度進めるようになったのであるが、それでもクレジットがどうしても尽きてしまうため、2P側の方で継続してエンディングを見たものである。アーケード版では英文法のミスなどがあったが、メガCD版では直されていた。