アーケードゲームを愛す・その15 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

ストIIをクリアしてからしばらくすると、コナミの大作シューティングゲームが発売となった。そのゲームとは、昨年末アケアカでリリースされ話題となった「ゼクセクス」である。グラIIのスタッフが制作したという触れ込みのこのゲームは、6月頃にゲーメスト本誌で発表され、いよいよこの10月に発売を迎える事となったのだ。

 

私が始めてそれを目の当たりにしたのは、町田のプレイタウンYOU2である。前にも触れたかと思うが、こことプレジャーキャッスルは、当時のハイスコア掲載店において最もレベルの高いお店とされ、都内の有名プレイヤーが集まるような店であった。タイトー直営のプレジャーキャッスルは昔ながらのゲーセンであったが、YOU2は当時としてはかなりオシャレな部類に入り、何時間も居れるぐらいに居心地の良い店だったものだ。

 

ただ、こちらはジャレコ直営であったのだが、小さめの筐体はスピーカーがなんとコンパネのほぼ真下に設置されており、BGMがほぼ聞こえないというのが難点であった。まあ、もちろんメンテは行き届いていたので、それで困る事はなかったものの、さすがに無音でのプレイは味気なかったものである。

 

私がいつここに初めて足を運んだかは覚えてはいないが、とにかくゼクセクスを初めて見たのがここであった。当然、多くのギャラリーが集まっている中プレイする勇気もなく、ここから徒歩数分の別のゲーセンで初プレイとなった。しかし、友人が確か4面ぐらいまで行ったのに対し、私は割と早く終わってしまったため、正直フレストレーションが溜まったものである。また、ここにはニンウォリの筐体まであったと記憶しているが、当時はまだそのゲーム自体よく分からなかったので、プレイした事はなかったと思う。

 

コナミの大作シューティングという事で、当然プレイしておかなければならない義務感を抱いたものであるが、正直な所グラディウスシリーズと比べてしまうと面白いとは言えなかった。当時のシューティングとしてはかなり初期難易度が易しく、誰でも4面ぐらいまではあっさりと行けるバランスであったのだが、オプションのフリントが強すぎる事もあってかパターン性が強く、毎回同じようになりがちなので、そういう点で飽きが早かったのだと思う。

 

もちろん、5面以降になればそれなりに難しくはなるのであるが、ストIIが非常に飽きづらい作りとなっていたため、この当時は同じ面を何度も練習してやり直す、という事がかったるくなっていたのだ。結局、まともにやり込む事もなく、ゲーセンから消えていくのも早かった。