スーパーファミコンを愛す・その6 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

F-ZEROにも飽きてくると、やはり定番と言うべきかスーパーマリオワールドも購入していった。ぶっちゃけ私はマリオの大ファンと言う訳でもないし、またやはり低年齢層向けというイメージもあって若干敬遠気味でもあったのだが、まあやはりこれはプレイしないとな、という訳である。私はファミコン版の3は最初は借りて、その後中古で購入して、という感じであったのだが、いずれもオールクリアはしていない。

 

そういう意味からも苦手意識があったのであるが、このマリオワールドはかなり難易度が落ちており、私でも難なく全面クリアできたものだった。そして、ほぼ同時期にクラスの親友からSFC版ファイナルファイトを貸してもらえる事となった。こちらもSFC版からその存在をしったクチであったので、その後すぐにアーケード版をプレイした時はその違いに唖然としたものだった。一応、静止画面ではそれなりに同じようには見えるのであるが、実際にプレイしていくとまるで別ゲームという事がわかる。

 

特に、この当時のアーケード基板はスプライトが無限かと思ってしまうほど、スプライトの鬼であっただけに、鬼スプライトゲームであったファイナルファイトを移植、と言うのはいくらSFCと言えど厳しいものがあった。よって、まずは2人同時プレイが不可能、そして敵キャラが3体まで、とアーケード版の半分にまで減ってしまった。しかし、その代わり一発のダメージが物凄く、特にアビゲイルなどは2回投げられただけで死んでしまい、しかも間合いもやけに広く、本当にノーミスで攻略出来るのか、と言った仕様だ。

 

さらに、容量の都合によりアーケード版の工業面がバッサリとカット。こちらはいきなり炎が出まくる、イコールスプライトで画面が埋め尽くされるステージなので、仮に容量が十分だったとしても怪しかったものだったが、当然スケールダウンは否めなかった。まあ、それでもそれなりにヒットはしただろうし、さらにこれにより私のようにアーケード版に興味を抱いた人も居ると思うので、インカムの向上にも繋がったかも知れない。しかし、さすがにこちらもSFC版グラIIIと同様、完全移植とは認めておらず、PS2にてクラシックコレクションが発売された際に、アーケード版の完全移植が初めて実現、という表現がなされた。

 

随分と先の話になるのだが、他の格ゲーや天地を食らうII、キャプテンコマンドーなどが次世代機にて移植されてきたにも関わらず、とうとうこのファイナルファイトだけはPS/SSに移植される事はなかった。あれだけの大ヒットゲームであるはずなのにこれは謎である。一応、メガCD版が発売され、こちらは見た目だけはアーケード版をよく再現していたが、肝心の操作性がクソ過ぎて評価を下げてしまった。

 

上記以外にも、ポピュラスやアクトレイザーなども借りてプレイしたものであるが、前者はマニュアルをもらっていなかったので意味不明だったし、後者は音楽とシミュレーションモードこそ良かったものの、肝心のアクションが難しく、特に先に進むこともなく返してしまった。

 

そして、その頃かどうかは忘れたが、当初、ファミコンでファイナルファンタジーの4作目、SFCでその5作目が出る予定とされていたのだが、前者が発売中止となり、SFCのVがIVとなり7月に発売される事が決定した。ドラクエVなどまだまだ形になっていなかった頃、FFはハード発売からわずか8ヵ月で発売、その時点ですでにドラクエのナンバリングに追いついてしまったのである。