レトロゲーム機用モニターを語る。 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2009年に購入したパナソニックのプラズマテレビを廃棄して以降、テレビとモニターは全てHDMIのみのものとなったため、当然そのままではWii以前の機種は接続する事が出来ない。という訳で、Amazonなどではそれら用のHDMIコンバーターが出回っているのであるが、経験上それなりのものを購入しても遅延は避けられない。

 

一応、ソニーのWEGAブラウン管テレビは残してはいるのであるが、ポジションの都合上それで長時間ゲームをプレイするのは少々困難なので、という訳でD端子付きのモニターを色々探してみた。そこで調べた結果上がってきたのが、東芝のREGZA 19RE1Sという、価格.comによると2010年12月頃に発売されたテレビだと言う。

 



あくまで民生用テレビなので、ゲームに特化している訳ではないものの、D端子ははもちろんPC用RGB、さらにはS2端子にまで対応しているなど、アナログ21ピンRGB以外のほとんどの端子が搭載しているため、事実上ほぼ全てのハードを接続出来る。そして、忘れてはならないのが東芝と言えば、家電メーカーでいち早くゲームに特化した画面モードを取り入れた事である。

 

公式発表によると、入力遅延は3ms、0.2フレームという話であり、さすがにブラウン管や昨今のゲーミングモニターと比べるとわずかに体感できる遅延はある。しかし、それでもPS2をHDMI接続、そして初代PSソフトをPS3で走らせた時よりかは遥かに小さい遅延である。よって、ゲームにもよるがほぼ違和感ないレベルでプレイする事が出来、そしてD端子接続による画質はHDMIコンバーターを使用した時の画質よりも遥かに美しい。

 

もちろん、フレームマイスターレベルの製品であれば別であろうが、5000円未満のコンバーターを使用した場合よりかは遥かに綺麗である。これは当時の小型テレビとしては珍しかったと言われるIPS液晶を使用している事もあるだろうが、しかしさすがに2010年の製品だけあって、今プレイすると残像などはかなり目立ってしまう。

 

まあ、PC用のゲーミングモニターの世界でも、ここ2年ぐらいでようやくIPSが主流になってきたぐらいなので、12年前の製品と考えたら仕方ないかも知れないが、ただそれでも前述のように画質自体は非常に美しいので、同じD端子であればブラウン管よりも遥かに綺麗であり、PS2ってここまで綺麗だったのか、と改めてその性能を実感したほどだ。

 



また、19インチを選択したのも、当然スペースの都合であるが、至近距離でプレイするには思ったよりもいい感じだった。24インチや27インチに慣れすぎたので、少々小さいかなと不安もあったのであるが、意外とそんな事はなかった。

 

他のレトロゲーム機は、セッティングやスペースの都合もあって試してはいないのであるが、とりあえず私的にはPS2だけでも大満足である。今ならメルカリなどで5000円未満で買えるはずなので、D端子とS端子付きモニターを探している人には是非おすすめした一品である。