今年1月に秋葉原セガ3号館6Fにオープンした、レトロゲームフロアをようやく尋ねる事が出来た。詳細はググってもらえればいいとして、よくもまあ2021年という、1980年代からすれば完全に「未来」である今にここまでのレトロゲームを揃えたものである、としか言いようがない。
セガの大型筐体物はもちろんの事、スペースインベーダーのオリジナル筐体や、ゼビウスやドルアーガの塔が入ったテーブル筐体、そして沙羅曼蛇らが入ったエアロシティ筐体など、本当によく現存していたものだ、と思えるものばかりなので、レトロゲーマーには是非足を運んで欲しいと思う。
ただ、2000年に初めて足を運び、当時おそらく日本一のレトロゲーセンと呼ばれた「トライアミューズメントタワー」の時代と比べると、かなりのゲームが完全移植されている時代なので、家で何度もプレイ出来るゲームを今更100円払ってプレイする気は起きない、というのも正直な所である。
もちろん、筐体でプレイする臨場感はゲーミングモニターのそれとは比較にならない。しかし、暇さえあれば何時間もゲーセンに入れた少年時代と比べたら、今はそんな余裕もないし、そもそも秋葉原へ行くこと自体そう簡単でもないので、あの頃そのままの気持ちでプレイする事はなかなか出来ないものだ。
それでも、さすがに何かプレイしないともったいないと思った私は、久々に稼働筐体のアウトランをプレイした。数々の家庭用に移植されており、現在ではSwitchでもプレイ出来るレースゲームの超名作であるが、さすがに本物のハンドルとアクセルでプレイするアウトランは家庭用のそれとは比較にならないほどの臨場感だった。
一応、家庭用でもハンドルコントローラー自体は市販はされているが、それでもあの筐体との一体感は絶対に再現出来ないものである。同時に、ただのアナログコントローラーでプレイするアウトランのなんとつまらなさよ、とも思ったものだ。やはりレースゲームはハンドルでプレイするに限る。さらに、当時は免許自体なかったのでハンドル自体を握る事もレアだったのだが、今はもちろんそうではないので、そのリアルさもあって余計に楽しめたものだ。
世界一有名なゲーセンと言えば、もちろん高田馬場ミカドにとどめをさすが、このセガ秋葉原や、すぐ隣のHEYなども極めて著名なゲーセンであるので、都内に出た際には是非訪れてみて欲しいものである。