BMI値 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

日本の健康診断では必ずBMI値も表記されるが、今更言うまでもなくこれは一部の人間には全く意味のない数値である。かつて、船木誠勝が著書において、「格闘家の体重は身長マイナス90ぐらいがベスト」と触れていたが、その「格闘家にとっての理想の体重」をそのままBMI値で出してしまうと、当然のごとく25以上の肥満を指してしまう事となる。

 

さすがに私はそこまで筋肉が多いという訳ではないと言っても、それでも身長171cmで72キロ前後でありながら、体脂肪率は17%前後を推移しているので、全く肥満という訳ではない。しかし、それを一切考慮せずに計算のみでBMI値を出してしまうと、25未満ほどとなってしまう。一応、25を超えさえしなければ肥満ではないものの、それでも健康診断の問診では必ず体重が多めと指摘されてしまう。

 

私の身長の場合、理想の体重は64キロ前後という事らしいのだが、自転車にバリバリ乗り、体脂肪率が12%程度だった頃でも66キロ前後がやっとだった。なので、私が64キロを目指すとなると、それこそ全盛期のイチロー並に体脂肪率を一桁にしないとそこまで届かないという事になってしまう。プロのアスリートでもない私がそこまで落とすメリットは皆無であるし、有酸素運動に加えてかなり厳しい食事制限も行わなければならないので、要は無理なのである。

 

ただ、以前は昔取った杵柄で筋肉が残っていただけなので、問診においてそこまで説明する気にはなれなかった。しかし、今回はこれまで述べてきたように、ストレス解消の域を超えているほど身体を鍛えまくっているので、堂々と説明する事にした。案の定、BMI値が25未満ギリギリ、そして前年よりも1.5キロほど増えていた事もあって、やはりその点で突っ込まれてきた。なので、前述のように今回ははっきりとその理由を述べた所、普通に納得してくれた。もちろん、一切喫煙も飲酒もしない事も述べたので、褒められただけで終わった。

 

なので、何故未だにこんなBMI値などを重宝しているのか不明であるが、統計的には9割ほどの人間に当てはまれば良いとの事なので、私のような人間たちはあくまで例外という話である。しかし、前述のように口頭で説明出来れば良いのだが、数値だけを見て判断される場においては誤解される事間違い無いので、やはりその辺りを一考してもらいたいものである。