図書館司書の採用試験をいくつか受けたことがある。

大阪府、岡山県、山口県、滋賀県の公立図書館。
大学の図書館。
いろいろ受けたけれども、全部落ちた。

公立図書館で臨時の職員をしながら、

二年受けてみたけれども
はしにも棒にもかからなかった。


採用人員が一人枠であっても

100人や200人は受けにやってくる。

人気のある地方だともっとたくさんやってくる。
狭い門だった。

狭い門だけれども、ほぼ毎年。
何人かは名実ともにプロの司書になっている。
相当な気概で勉強したはずだ。


図書館司書ではない今の状況に不満はないけれど。
採用試験受験生だったあの頃、
真剣になりきれていなかった自分に
悔いを、思いを残している。

頑張ったからといって受かっていたかは
もちろん、わからないけれど。


やりたいことに対して
手を抜いてはいけない。


言葉の意味は知っていたけれども
実感したのは30歳を過ぎてからだった。
今からでも、きっと遅くはない
と手抜きをしたところを修正しながら。


もう、図書館司書の採用試験を受けることはないけれど。