女性の身体は、まさに秘密の花園で。

暇になって考えることの大半は

とても書くにたえない

あんなコトやこんなコトばかりだった。

中学生。

青い春の素晴らしい時間を

そんな風に過ごしたことについて

今はもったいなかった、と思うけれど。


インターネットが発達していなかったあの頃

エッチ本は、僕の知りたい欲求を

そして、

何ならあんなコトやこんなコトをしてみたいという欲求を

少し満たしてくれる貴重な資料だった。


中学生にエッチ本の入手は難しく

手にした本は何度も何度も精読した。

そのせいか、今でも内容の断片を憶えている。



中でも忘れられない記事がひとつあって。

タイトルは、たしか。


「大予想 有名女優のアナル」


というものだった。

内容は、上下に二分割された紙面に

小さなワクが設けられていて、

そのワクのそれぞれに

黒丸と丸の周囲に

ちょっとした装飾がほどこされた

エンピツ画がおさめられていた。


エンピツ画のそれぞれに女優さんの名前が入っていて

一言二言、その絵にした理由が書き添えられていた。


それが大体60作品ほど2ページにわたって

掲載されていた。


眺めは、壮観、と言ってもよかった。


壮観、だけれどもエッチさのかけらもない。


勝手に予想されてしまった女優さんのお尻の穴。

描かれたエンピツ画は、小学生のラクガキ以下の出来栄えで。

こんな風に描かれては

女優さんも報われないなぁ、と思った。