何が怖かったのやら、さっぱりわからない。
僕が小学生の頃には
四時ババ
というお婆さんのウワサが流行っていた。
ウワサの概要は
午後4時44分44秒ちょうどに
四番目の便器から
「四時ババ」と呼ばれるお婆さんが出てくる
というものだった。
出てきたから、どうなるワケでもなかったけれども。
とにかく出てくるのだ。
次第に尾ひれがついて
男子小便用便器の四番目で用を足すと
四時ババに目をつけられる。
というのもあった。
何故か、みんな信じていて
四番目の便器は誰も使用しなかった。
そのうち
四時ババの影を近所で見た
という、よくわからない目撃談も出始めた。
僕らはみんな、このお婆さんが怖くてしょうがなかった。
でも、出てきたから、どうなるのか
誰も知らなかったように思う。
このウワサは僕の通った小学校だけのものか
と思っていたら
全国区もののウワサだったようで。
検索してみると、色々な話を見ることができた。
いくつかの結果をおおまかにまとめると。
「四時ババ」というのは
「四次元ばばあ」の略称で
出現の仕方は、ほぼ同じ。
つかまると四次元の世界に連れて行かれるのだそうな。
四時ババの人に出会いそうなときには
四次元に行く準備を整えておかなければならない。
カンパンとか。