古い写真をみていると

化粧にも時代がある、ということが

とてもよくわかる。


僕が園児の頃には

頬紅を濃い目に塗るのが流行っていたそうな。

友達のお母さんの中にも

強く頬紅を塗った方がちらほらと。



友達が家にやって来たある日。

一緒に来ていたお母さんに


「おサルさんみたい」


と言ったそうな。



「おサルさんみたい」


と僕は言ったそうな。


さぞかしイヤな空気になったことだろう。

幸いにして、僕はこのときの記憶がない。

ただ、この言葉のあと、

僕の母親が何と言い訳したのか

気になって仕方がない。