小学校の夏休みには

自由に何かを工作してきなさい

と宿題があった。


何を作ろうか

夏休み最後の日までまよった僕は


「電動消しゴム」


を作ることにした。

当時流行っていたミニ四駆のモーターに

電池を付けて、回転部分に消しゴムを刺す。

全体を紙でぐるっと巻いてセロテープでとめる。

あっという間に出来上がり。

3分間工作。


自由工作は九月の半ばまで

空き教室で展示されていた。

が。

電動消しゴムの消しゴムは

いつのまにか無くなっていた。