印刷関連の仕事をする前は
知らなかったことだけれども。


色鮮やかに人のうつるポスターを
ルーペで見ると、「肌色」なんて色は
「塗られて」いないことがわかる。
大小の藍、紅、黄色、黒の点が
無数に散りばめてあるだけなのだ。


インクジェットプリンターも同じで
4色なら4色のインクを
プリンターが混ぜて再現した色を
ベタ塗りしているわけではなくて。
4色は4色のまま吹き付けているだけなのだ。
そんな4色の点の大小の塩梅だけで
人間の目には多彩な色の絵柄に見えるのだから
不思議だ。


美術館へ寄ったとき
油絵を間近で見て
「ああ、むかしからそうだったんだ」
と感激した。