以前、原稿用紙にして100枚で書き上げた小説を、加筆訂正しながら連載形式にしてアップしていたら、いつのまにか、300枚を超えていた。
無駄なシーンが増殖している。
この頃思うのは、書かないことで広がる世界と、書くことで広がる世界は別物だということ。
作品としての完成度は、前者の方が高いと思うけれど。
手放すことで得るものと、積み上げることで得るものがある。
登場人物が、動いて、その二人だから交わす会話があり、生まれるシーンがある。
毎日来てくれる人が、「かわいいな」と、登場人物の男の人について、コメントを残してくれたことがあって、
自分でも驚くほど、嬉しかった。
小説に、コメント機能って一体何?って思っていたのに。付いてみると、めちゃくちゃ嬉しくって。
守ってあげたい男の人が書きたくって書いていたから。
早く救ってあげたいけれど、それには、完結させるしかない。
あともうしばらく、引っ張りたい気もする。
自分は、小説は一気に読んでしまう派で、時間がとれなかったら、読み始めない。
そういう読み方も良いと思うけど、連載形式って、本当に、別物のたのしみなんだなと、最近は思う。
毎日会う人と親密度が増していくように、毎日、読みに来てくれる人が、もっと、登場人物を好きになってくれたら。
この先、明かされることに、本当に、心から衝撃を受けて、悲しんでもらえるような気がして。
だから、もっともっと好きになって欲しい。
心が震える。
そんな体験をするために、読書はあると思うから。
E★エブリスタにて 小説を連載しています。
よかったら覗いてください。
無料。
直属の部下『西君』との秘密の関係。
アブノーマルな感じなので、ご注意ください。